簡略通史

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「人物説明」が人物ごとに書かれているのと違い、時系列で大内氏に関する出来事をまとめていく CONTENTS となります。同じ出来事でも、人物を中心にして眺めていくのと、年代順に流れを追っていくのとは、趣がかなり違うものとなるはずです。とはいえ、まったく同じ内容が、たんに切り口を変えて再録されるようなことになるので、重複の問題が生じ、とても難しいです。

様々な角度から俯瞰していくようにして、理解を深めていくことを最終到達点にしたいと考えてはおりますが……。ここに来れば何でもある、そんなサイト作りができたら最高です。単なる理想にすぎず、実現は困難ですが。努力はいたします……。

年代順に重要事項を知るために、もっとも重要な「道標」は年表だと考えています。ただし、これも、詰め込みすぎると読み物みたいになってしまい、却って役に立たない分りづらいものとなってしまいます。さりとて、あまりにそぎ落としてしまうと、何もわからない不親切なものとなってしまいます。前途多難ですね。

大内氏関連事項年表

日本史基礎年表 とりあえず、日本史全体を復習しましょう

※現在、作り直し中です。しばらくお待ちくださいませ。

大内庭園全年表・其の壱(推古朝~応永年間)
大内庭園全年表・其の弐(応永年間~文明年間)
大内庭園全年表・其の三(文明年間~永正年間)
大内庭園全年表・其の肆(大永年間~天文年間)

簡略通史

明治時代、近藤清石先生によって書かれた『大内氏実録』が、大内氏研究の聖典みたいに言われています。素晴らしいご本ですが、残念ながら「紀伝体」という形式をとっておられることから、「通史」とは趣を異にしています。また、何のかんの言っても、書かれたのは明治時代であることから、その後新たに見付かった史料や、研究方法の向上などによって、古くなってしまった部分もあります。『大内氏史研究』は、『実録』の誤りを正しつつ、年代を追って大内氏の歴史についてまとめたご本です。『実録』とならび、やはり大内氏研究の聖典のような史料です。それでも、やはり現在の最新研究と比較すれば、誤りと思われる箇所もあるかもですが、人物を切り口に眺めるには『実録』、通史として俯瞰して行くには『大内氏史研究』という二点セットが出発点あるべきことは今も変らないでしょう。というようなわけで、『大内氏史研究』を拝読して勉強したことを、年代順に出来事をまとめていきます。

残念ながら、『大内氏史研究』の著述は教弘期までで終わっています。それ以降はどうしよう? とか考えると心配ですが、そこまで行くのにどれほどの時間を要するかわかりませんので、その問題はひとまず置いておきます。

古代史Ⅰ 推古朝~奈良時代

始祖・琳聖来朝からそれ以降。大内氏「祖先伝説」に語られるベールに包まれた時代
第一回:大内氏の起源(ルーツは百済、多々良氏賜姓、降松と妙見信仰)

古代史Ⅱ 平安時代

目に見える「史料」に多々良氏の名前が初めて現われた時代以降。信憑性がある時代。
第二回:大内氏の経歴(周防国衙の在庁官人出身)

中世史Ⅰ 鎌倉時代

国衙の役人からスタートしたと考えられる多々良氏の一族が、武士化して防長の地で侮りがたい大勢力となっていく基礎ができていった時代。

中世史Ⅱ 南北朝代

南北二つの朝廷が存在するという、日本史上稀有な事態。日本全国が戦いの渦に巻き込まれていく中で、大内氏の実力がいかんなく発揮され、歴史の表舞台に華々しく登場する時代。

中世史Ⅲ 室町時代

室町幕府政権下で、大きな力を持って歴史を動かしていった時代。優れた当主が次々と輩出された稀に見る文武の名門の輝きと予想だにしなかった滅亡までの時代。

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新介

いきなり南北朝時代云々って言われても、どんな時代だったんだろう……ってみんなも多いと思う。僕にも難しいよ。そうした日本史の基礎知識を補完するために『於児丸の室町カフェ』があるので、参考にしてね! 都育ちの於児丸のほうが、ずっと知識が豊富なはずだよ。

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於児丸

いえ、そんなことはないです……正直、山口の文化水準のほうがずっと高いかと……。

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次郎

何ビビってんの? 将軍様に供奉した誇りを忘れちゃ困るんだよね。ものスゴい家庭教師大勢雇ってたに違いない。どうせ俺は畠山の跡継と認められてないし、おかげでそーゆー『教養』とやらとは無縁な自由人だけどさ。同姓なんだから、恥をさらさないでねー

『大内軍記』

さまざまな軍記物に描かれた大内氏の姿をご紹介すると同時に、読み物として楽しめることで、理解の定着をはかろうというちょっとずうずうしい企画です。これも、簡略通史や人物説明との重複が起りやすく、検索エンジンさまに拾い上げていただけるように採取していくことは、並大抵ではありません。そもそも、正確に訳出できるのか、という大問題もございますね、笑。

現状、最も面白く内容が充実している読書中の書物が『陰徳太平記』ですので、ちょこっとずつ訳出できましたら、ご紹介しております。ほかの軍記物についての記事はないので、ひとつの CATEGORY としてあります。

イマドキ『陰徳太平記』上巻

『陰徳太平記』から、庭園に関係がある部分をテキトーに抽出し、何となくイマドキ語に変換し、それらがたくさん集まったら集大成して、「おおっ、大内氏専属の軍記物あったんじゃん?」みたいなことになったらいいかな、と。島根県の広瀬町さまが、同書から尼子家に関する箇所を抜き出して素晴らしいご本を作っておられたのに感動して、自らもやりたい……と出来もしない妄想を抱いた次第です。

※なお、天文の国難以降の出来事については、陶の城 @ 周防山口館で取り扱います。それゆえに、「上巻」「下巻」と分れております。

『陰徳太平記』章段一覧表(未完成)
大内先祖之事(巻六 - 2 )
尼子経久の陰謀(巻二 ー9、10、11、12)

削除準備中過去記事

『簡略通史』と『軍記』がごちゃ混ぜになっていたようなかつての古い記事です。読み物的要素は後者に絞るつもりですので、不要となる以下の記事は適宜削除していきます。

序文 (削除済)
巻一:琳聖海東に渡り、大内県に采邑を得る

ミル涙イメージ画像
ミル

書き直している(というか多分、削除するので)「削除準備中」のリンクは見ないでね。そもそも index してないページもあるのだけど、検索エンジンが混乱するから、少しずつ消してる……。

2023年1月20日