CAST

陶興昌イメージ画像(平安貴族風)

周防山口館・登場人物(= 吹き出しキャラ一覧表)

ちびキャラ(= 吹き出しキャラクター)のすべてをご紹介しています。イラスト見ても誰が誰なのか……となって、気になる方のためのページです。「詳しくはコチラ」でそれぞれの説明文が読めます。要するにキャラクター設定一覧表みたいなものです。
※なお、メンドーなので全員のものは完成しておりませんが、優先事項としては低いリライト項目なので、完成日時は未定です

大内庭園の人々(= メインサイトの登場人物)

サイトキャラクターイラスト:ミル

ミル
若山城跡に棲む桜の木の精
詳しくはコチラ

新介
庭園の主自慢の嫡男。
詳しくはコチラ

於児丸
新介のご学友。
詳しくはコチラ

庭園の主

法泉寺さまイメージ画像庭園の主
新介の父。
文武両道にして麗しい当主。
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ト・ホンホ
博多に現われた謎の異国商人。
大内氏の始祖の生まれ故郷朝鮮の出身という
頭脳明晰で博識
噂ではあるがかなりの武芸の達人らしい
日本との貿易で巨万の富を築き
自称「ソンド一の大富豪」

五郎
新介の先祖から分かれた一門の子ども。
陶の城在住で、ミルにだけ心を許す。
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将軍様
庭園に亡命中。
新介たちの助けで京に帰る日を夢見ている。
詳しくはコチラ

細川政元イメージ画像細川京兆家当主
将軍様を追い出し、於児丸の父上を死なせた
傀儡将軍を操る影の天下人
詳しくはコチラ

次郎
於児丸の又従兄弟。
父親同士が家督を争っていた関係。
詳しくはコチラ

陶の城の人々(= 姉妹サイトの登場人物)

主たる活躍場所は「陶の城」ですが、またがり出演している人もいます。「大内庭園」のほうとはビミョーにコメントが違います。

陶弘護イメージ画像

城主さま

陶の城を建てた日本史上最高の武将。
城跡の守護神となり、今も民を見守っている。
詳しくはコチラ奥方さまイメージ画像(泣き顔)

奥方さま

石見の名門から嫁いできた良妻賢母。
若くして夫を亡くし、息子たちが兄弟相争った。
不幸が続いたが力強く生きた
詳しくはコチラミルイメージ画像

ミル

かつて城主一家とゆかりがあった家の子ども。
幼くして亡くなり、城跡の精霊となった。
不思議なパワーを持っている。
詳しくはコチラ五郎イメージ画像五郎
五百年前から召喚され、ミルと宗景の保護下にある。
宮島の海が大好きで、なにかいわくがありそう。
ミルのことも大好きみたい。
詳しくはコチラ宗景イメージ画像宗景
城跡に住み着く僧侶。かつての城主の息子。
あれこれ複雑な生涯ゆえの恨みから成仏できない怨霊となっている。
詳しくはコチラ

右田弘詮イメージ画像弟君
城主の弟。本家を継いだので、姓は右田。
武骨者だらけのこの家で、珍しい文武の人。
兄も孫も羨むイケメン。
詳しくはコチラ
鶴千代
弟君の孫。つまり五郎とは従兄弟同士。
戦乱で父と兄を失い、放浪していたという。
唯一祖父だけに心を許している。
詳しくはコチラ陶入道イメージ画像陶入道
日が暮れてから山に入ると現れる陶晴賢らしき武将。
詳しくはコチラ陶長房イメージ画像陶入道の嫡男
陶家最後の当主
大内義隆イメージ画像殿様
本家最後の殿様。公家趣味に没頭し国政を顧みなかった。
陶入道たちの政治改革で追い出された。
詳しくはコチラ
陶弘房イメージ画像五郎の祖父上
陶興明イメージ画像五郎の伯父上

陶興房イメージ画像五郎の父上

陶興昌イメージ画像五郎の兄
陶のくに嫡流の跡継だったが、早くに亡くなった。
おっとりした優しい性格で、五郎は兄上が大好き。
詳しくはコチラ

キャラクター制作:茶色のキウイ様

キャラクター設定(登場人物説明文)

※主要人物のみです。

ミル

ミル(サイトキャラクター)イメージ画像

名前ミル(姓:平、不明)
通称名前と同じ
性別女の子
出身不明
年齢※妖精なので年齢はない
長所愛するもののためには何もかも犠牲にできる
短所面倒なことが嫌い
職業五郎の世話係、HIT ひろしま観光大使
主君五郎の父上
こだわりイケメンが大好き
庭園との関係五郎の付き添い
進化形なし

陶の城に棲んでいる樹木の妖精。前世は五郎の父上の家臣某の娘。下働きとしてお屋敷に入り、やがて兄上のお部屋担当となったという。兄上が若くして亡くなられたため、五郎の部屋付きとなることが決まっていたらしい。しかし、幼くして世を去ったらしく、その後の記録はない(そもそも下働きの記録など残っているはずがない)。兄上の部屋に出入りしていた幼き日の五郎と何らかの交流があった模様。

主君の城山に咲く山桜の妖精となり、永遠の生命力と、過去の時代から人々を召喚する不思議な力を会得したようである。五郎のために、お父上や兄上、お祖父上などを召喚し陶の城を造ったらしい。

どこまでも歩き続ける能力を持つため、とことん交通費を節約する貧乏旅を好むが、その一方で公共交通機関を無視し、タクシー貸切り型の大名旅行しまくりという二つの人格(妖精格?)が同居している。

雅なイケメン伝説に弱いくせに、武辺一辺倒を愛する傾向も。

※サイトオーナーと名前が似ているが、無関係の別人なので要注意。

ミルイメージ画像(巫女)
巫女
神社関係アイキャッチ用
ミルイメージ画像(平安時代)
おひな様
王朝期アイキャッチ用
「HIT ひろしま観光大使」任命状
宮島検定合格目指してマス

新介

新介イメージ画像

名前新介(姓:多々良、大内)
通称新介 (⇒ 凌雲寺さま)
性別男の子
年齢推定14歳
出身山口市(じつは京都生まれ)
長所まじめで義理堅い
短所人が良すぎて損をする
職業庭園の若子さま(⇒ 七国の太守)
主君流れ公方
こだわり文武の家に生まれたこと
進化形あり

西国どころか日の本一の富裕な家柄の嫡男として、何もしないで寝転んでいてもいいくらいなのに、常に鍛錬を怠らない真面目な頑張り屋。領国の民を思いやる名君になろうと日々勉学に励む。父ほどの雅趣味はなく、むしろ武勇の人に成長するが、将来、京暮らしが長くなり、必要に迫られて有職故実を学んだ。

まれにみる義理堅さで困っている人を放っておけないのは長所ではあるが、そのせいでいつも損をしている。庭園に逃れてきた流れ公方のために、自らを犠牲にして尽くしたが、そのせいで長期にわたり分国を留守にせざるを得ず、周辺諸国の増長を許すことに。

父が築いた庭園の繁栄を守るために命を懸けたが、志半ばにして倒れた。まさか、遺された我が子が「雅すぎる」公家マニアと化してしまうとは、夢にも思わなかった。

大内義興イメージ画像
進化形:大内義興
大内義興イメージ画像(耽美)
「明応二年秋」作画:水城るり様
大内義興イメージ画像
列伝用肖像画
作画:アイカワサン様
大内義隆イメージ画像
嫡男・「大宰大弐」大内義隆

於児丸

於児丸アイキャッチ用イメージ画像

名前於児丸(姓:源、畠山)
通称於児丸 ⇒ 卜山
性別男の子
年齢推定14歳
出身京都府
長所まじめで頑張り屋
短所人が良すぎて損をする
職業管領家の若君 ⇒ 尾張守
主君緑髪将軍 ⇒ 流れ公方
こだわり名門の家に生まれたこと
庭園とのかかわり新介とともに将軍を助けた
進化形あり

上御霊社で応仁の乱を「始めた」畠山政長の嫡男。政長と従兄弟・義就との合戦は大乱後も続き、子らの代にまで持ち越された。流れ公方・義材のバックアップでいよいよ義就の子・義豊を倒し、畠山家を統一しようというところで、細川政元の裏切りに遭い、公方も政長も生命の危機に。

将軍様とともに「賊軍」に囲まれた正覚寺の本陣から奇跡の逃亡に成功。名門管領家の若君から一夜にして無一文に転落。貧乏暮らしとなっても名門の誇りは決して捨てない。義理堅いところは新介と双璧。京育ちの教養と、見かけによらぬ(?)優れた武将としての才能を持つ。

父の仇を討ち、将軍様を復職させるために全生涯をかけた。周防から大軍を率いて上洛した新介だけが注目されがちだが、何もかもは於児丸が畿内で奮闘していたおかげである。

それなのに、「家格」の問題で弾かれる新介はともかく、なぜ於児丸は管領になれなかったのだろうか? 本人はそんなこと、まったく気にしていない。

畠山尚順イメージイラスト
進化形:畠山尚順(卜山)

畠山政長イメージ画像

父上

畠山政長。管領、左衛門督、河内・紀伊・越中守護。細川家の陰謀により、正覚寺で自害。

神保長誠イメージ画像

執事

畠山家家臣。越中守護代。病身ゆえ、主の最期の合戦に同道できなかった。流れ公方を引き取り匿う。

法泉寺さま

法泉寺さまイメージ画像

名前主さま(尊すぎて誰も実名を口にできない)
通称法泉寺さま
性別男性
年齢推定30代(ただし永遠に老けない)
出身山口市
長所文武に優れた名君。ことに和歌に秀でている。
短所特にない。強いて言えば神々しすぎて近寄りがたい。
職業庭園の守護
こだわり己が完成させた雅な庭園を永遠に繫栄させること
進化形なし

類い稀なる和歌の素質に恵まれ、麗しい歌集を出した雅なお人。それでいて軍略と統率に長けた勇猛果敢な武将でもある。史上稀に見る「文武の将」の鑑。奥ゆかしい梅の花に喩えられる優美な守護さま。

あらゆる意味で最高の当主。この家のすべてが最も輝いていた。拙い言葉で形容することは畏れ多くてできない。

法泉寺さまイメージ画像(耽美)
作画:水城るり様
当主列伝肖像画(政弘)
列伝用肖像画
作画:アイカワサン様
本文は永遠に書けそうにない
法泉寺さまイメージ画像
軍装
今小路イメージ画像
北の方
新介の母。京一の美女
妙喜尼イメージ画像
生母・妙喜寺殿
北条政子もびっくりな女傑

五郎

五郎イメージ画像

名前五郎(姓:多々良、陶)
通称名前と同じ
性別男の子
年齢推定14歳
出身周南市
長所正義感が強い
短所ちょいわがままで自己中
職業気ままな次男坊
主君最後の殿様?
こだわり筆頭家臣の家柄に生まれたこと
庭園とのかかわり重臣の息子、一門衆
進化形ひみつ

南北朝時代に本家から分かれ出た分家の出身。大勢力ゆえ、分家も数えきれないが、その中でも特に有力な重臣筆頭。優れた重代の忠臣の家に生まれたことは、誇りでもあるが、面倒。どうせ、家督を継ぐのは兄上なので、気ままな次男坊として、そこら中を旅している。

優しい兄と外祖父譲りの美形の母が大好き

陶弘房イメージ画像

曽祖父・弘房

瑠璃光寺はこの人の菩提寺。ゆえに、五郎にとって「五重塔」は曽祖父様のものみたいな感覚。応仁の乱で戦死。

陶興房イメージ画像

父・興房

忠臣だらけのこの家の中でも、もっとも有名な忠臣の鏡みたいな人。最後の殿様とその先代様二代に仕えた。

陶弘護イメージ画像
祖父・弘護
主不在の庭園を守った英雄
右田弘詮イメージ画像
外祖父・弘詮
『吾妻鑑』の書写で知られる
宗景(サイトキャラ)イメージ画像
伯父・宗景法師
高野山で出家した自由人
陶興昌イメージ画像(平安貴族風)
兄・興昌
なぜか雅なコスプレ

将軍様

足利義材イメージ画像

名前義材(姓:源、足利)※あれこれ改名して面倒なのでこれに統一
通称「流れ公方」※庭園では「将軍様」と呼ばれる
性別男性
年齢推定25歳
出身京都府
長所復職のためならすべてを惜しまない一途さ
短所わがまま勝手でぼんやり
職業将軍
こだわりずっと将軍職に就いていたつもりだから「復」職したとは思ってない
庭園とのかかわり新介に助けを求めて亡命してきた
進化形なし

細川政元の陰謀により、将軍職を追われた。長いことあちらこちらに助けを求めて居候したため、「流れ公方」と呼ばれた。正真正銘ずっとホンモノの将軍だったとの認識だから、無事に上洛を果たし、再任されたことを「再任」だとは思っていない。

先代の将軍とは、父親どうしが兄弟、母親どうしも姉妹という非常に近しい血縁関係にある。しかし、「緑髪将軍」と呼ばれ、美男の代名詞となった従兄弟と違い、「流れ公方」などと呼ばれて不本意。長らく美濃の片田舎で過ごしていたため、将軍としての帝王学を学んだ経験がなく、幕府内にも股肱の臣がいない。そんな生い立ちからも、美男の従兄弟に対するコンプレックスが半端ない。

無事に「復職」できるよう助けてくれた人々にあれこれと迷惑をかけ、彼らの人生をも変えてしまっただけでなく、わがままな行動で皆を困らせるなど、謎過ぎる行動の末、ついにはまたしても将軍職を追われた。

足利義尚イメージ画像
従兄・足利義尚
足利義政と日野富子の嫡男
伝説のイケメン将軍

細川京兆家当主「半将軍」

細川政元イメージ画像

名前政元(姓:源、細川)
通称「半将軍」
性別男性
年齢推定30代
出身京都府
長所智謀に長けた策略家
短所変わり者で狡賢い
職業修験者(本業は政治家)
主君なし(将軍すら己の傀儡)
こだわり修験道を極めたい
庭園とのかかわり主の母方の従兄弟。
進化形すでに最終進化形。進化前不明。

応仁の乱で敵対した東軍の親玉・細川勝元の嫡男。母は西軍の総帥・山名宗全の養女。庭園の主とは母親どうしが実の姉妹なので、従兄弟どうし。父親譲りの策略家で、気に入らない将軍の首の挿げ替えという恐ろしい陰謀を実行した。

これによって命を落としたのが於児丸の父・畠山政長。以後、管領職は細川家「世襲」となったようだが、本人は政治より修験道が大事。一天四海を掌におさめつつ、跡継ぎも「作らない」いい加減さで、大量に迎えた養子たちが家督を巡って血の雨を降らせる事態。

将軍家の権威は完全に地に堕ちたものの、自らの家も分裂し、畿内は滅茶苦茶に。戦国乱世の幕を開いた張本人となった。

細川澄之イメージ画像

養子一号

細川澄之(聡明丸、九郎)。元は摂関家の若君で、義澄とは母方の従兄弟。細川一門でないのに養子に迎えられたことで悲劇に。

細川澄元イメージ画像

養子二号

細川澄元。細川一門に推されて養子となる。流れ公方復職によって京都から逃れ、傀儡将軍に与して新介たちと敵対した。

細川髙国イメージ画像

養子三号

細川高国。最初は協力関係にあった澄元とのちに敵対。「敵の敵」・新介と手を組み、「細川家」というネームバリューでちゃっかり管領職となった。

足利義澄イメージ画像

傀儡将軍

足利義澄。政元に担ぎ出された新将軍。堀越公方の若君で、寺院で修行をしていた。剣豪将軍、最後の将軍はこの人の孫である。

義豊

サイトキャライメージ画像(畠山義豊)

名前義豊(姓:源、畠山)
通称次郎
性別男の子
年齢推定16歳
出身不明
長所イマドキデジタル機器に精通している
短所マナーが悪く、いい加減
職業なし
こだわり畠山家の嫡流は父・義就である
庭園とのかかわり父・義就が主の戦友
進化形なし

応仁の乱のヒーロー・畠山義就の「跡継」。於児丸の父との家督争いが、父の代から続く。「河内の国から出て行け」としつこく喚かれて迷惑。いい加減あきらめて、不毛な争いをやめて欲しいと願いつつ、出て行くつもりはさらさらない。於児丸親子を追い出し、畠山家の正統な家督として認めてくれる、との「おいしい話」に飛びつき、細川政元と手を組んだ。そのおかげで、自らは何もせず、落城寸前の崖っぷちから救われた。

政元が起こしたクーデターにより、管領だった於児丸の父は自害したが、於児丸は逃亡に成功。以来、「父の仇」として命を狙われることに。細川政元に「使われた」だけだったと知り、現在は反省している。最終的に於児丸に倒される定めと知り、何とか仲直りして運命を変えようと望んでいるが、嫌われすぎていて見向きもされない。

武辺一辺倒だった父同様、文芸のことはさっぱりわからないので、庭園には身の置き所がない。古文も漢文もわからないミル、文事を好まない五郎と友達になりたいと考えて接近している。

サイトキャライメージ画像(畠山義就)
父・畠山義就
「河内王」

名門の家に生まれながら、母親の身分が卑しかったので、父親に認知されなかったという噂。父から存在を無視され、甥(つまりは従兄弟)がかわりに家督継承者に指名された。のちに父子対面が叶うと、やはり我が子は愛おしいと思ったのか、甥ではなく、息子を家督にしようと父が考えを変えたため管領家は大混乱となる。早死にした従兄弟にかわり、なおも家督継承者を自称するその弟・政長との間でついに弓矢のことに。

その武勇伝が数々の軍記物で絶賛されただけでなく、イマドキも小説家の方々が主役として本をお書きになるなど、西軍一の人気者。しかし、実際には、法泉寺さまがすべてを安堵されて帰国したのとは違い、何もかも得るところがなかった戦い損の人。

実力で河内国を占拠し、自らの王国を築いた。「幕府公認」となった管領・政長と、生涯にわたり争ったが、遂に決着はつかなかった。

宗景法師

宗景(サイトキャラ)イメージ画像

名前宗景(俗名:陶氏、武護)
通称名前と同じ
性別男性
年齢推定26歳
出身富田保
長所頭脳明晰な武芸の達人
短所何ものにも縛られるのが嫌いで宮仕えに向かない
職業修行僧
主君なし
陶の国での地位城主さまの嫡男
こだわり飄々とひとり自由に生きる
進化形なし

城主さまの嫡男として、輝かしい未来が約束されていた。御父上が仇敵の騙し討ちに倒れた時、弟たちより物心ついていたため、父の仇を討ちたいという思いが強かった。父が命を奪われた事件について、主君が事前に知りながら「黙認」したという「思い込み」から、次第に主の家に嫌悪感を抱く。

父が健在だった時から、主君の嫡男と兄弟同然に育つ。成長するにつれ、父の仇討ちを許してくれなかった主君への恨みが募り、友でもあり、将来の主君でもあるその嫡男の前から姿を消した。ひとり山に籠って俗世間との縁を捨てたいと願ったが、やはり父の仇を討ちたいという思いは消えなかった。

悪だくみを謀っていた重臣らと手を組み、主の家を目茶苦茶にして憂さ晴らしをしようと帰国。いきなり姿を消した兄に代わり家を継いでいた弟と争いになり、弟が命を落とすという事態になってしまった。重臣らとともに、謀反人認定され、主の家から追討される身の上に。

石見の祖父一族や、新たに家を継いだ「友」に助けられて、ひそかに高野山に逃れ出家したという。けれども、妖精となったミルより先に城山に住み着いていたこと、イマドキの人にはその姿が見えないこと、永遠に年を取らないことなどから総合して、どうやら成仏できないまま故郷を彷徨っているものと考えられる。

父や弟も含め、一族すべての人々の不幸をすべてその身に背負っているため、その苦悩はいかばかりかと思われる。しかし、本人は飄々として、時折お供え物の酒を頂戴したりしながら、イマドキの民を見守っている。

陶さま

陶隆房イメージ画像

名前隆房(姓:多々良、陶)
通称「陶さま」⇒「陶入道」
性別男性
年齢推定19歳 ⇒ 推定35歳
出身富田保
長所正義感が強い
短所他人の意見に耳を貸さない(出典:『陰徳太平記』)
職業武人(軍事部門最高責任者)⇒ 最高権力者
主君最後の殿様 ⇒ 大友宗麟の弟(名義貸し)
陶の国での地位城主さまの孫、弟君の外孫
こだわり一族のため、国の民のために行動する
進化形なし(進化前の姿があるという)

忠臣として名高い父、優秀な兄の下、気楽な次男坊としておおらかに育ったが、優しかった兄の若死にが運命を変えた。公家の宴会ばかり開いて、国政を顧みない主を見限り、やる気のある人々による新しい国造りを目指したが、その夢は志半ばで終わった。

妖精となる前、下働きとして兄上にお仕えしていたミルは、遠目に子ども時代の陶さまを見かけ、幼い恋心を抱いた。兄上は亡くなり、ミルも後を追うように姿を消したが、その身は城山に咲く山桜に生まれ変わり、自らの記憶の中に、たいせつな人を閉じ込めた。

宮島で時折姿を見せる「陶入道」は、『陰徳太平記』の影響で自己中心的な人物のような「語り口」をするが、心根は優しく、いまなお陶の国の民を案じている。

陶隆房イメージ画像

陶さま陶入道イメージ画像陶入道

陶隆房イメージ画像
生誕五百年記念画像
Takafusa Sue 1521-2021

2021 生誕五百年記念特別製作
作画:茶色のキウイ様

キャラクター制作:茶色のキウイ様

彼らを『平家物語』の登場人物に喩えると?

ミルイメージ画像(ガイド)
ミル @ SITEOWNER

ヒマすぎてイタズラでやってるので気にしないでください。

平忠盛 ⇒ 城主さま
平清盛 ⇒ 陶入道(『陶さま』じゃないことに注意)
平重盛 ⇒ 五郎の父
平維盛 ⇒ 五郎の兄
平資盛 ⇒ 五郎
木曾義仲 ⇒ 河内王
六代 ⇒ 陶入道の嫡男
平経正 ⇒ 弟君
源義経 ⇒ 卜山
建礼門院右京大夫 ⇒ ミル

忠臣の鑑みたいな立派な人物である小松大臣と五郎のお父上はハマってると思うので、あとは親子兄弟繋がりで適当。平忠盛はこれぞ武人って感じなので、これも城主さま一択。陶入道は『陰徳太平記』の傲慢なイメージからはなんとなく。ただし、あくまで陶入道の部分だけ。五郎が平資盛ならミルは当然その恋人。でも文才ゼロゆえつとまらない。木曾義仲もこの人しかいないでしょ(マナー悪いから)。六代は麗しくも儚いイメージから最後の当主さましか思い浮かばない。平経正は絶対外祖父さまだけど、亡くなり方が符合しない。源義経は働き損ってところと、「源」からこの人しか思い浮かばない。でも、イケメンじゃなかったっぽいので、卜山さまをひっつけたくない。

陶興昌イメージ画像
五郎の兄

なにゆえに私がヘンテコなコスプレをさせられなければならないのか、やっと意味がわかった……。迷惑だ。

五郎通常イメージ画像
五郎

ん? 「こいびと」って何?

弥山本堂前顔出し看板
陶興昌イメージ画像
五郎の兄

お前の想像した通りの意味だ。しかし……(相手はただの世話係。身分が釣り合わない。実らぬ恋であること、理由はまるで違うが史実と同じだな……)。

2020年9月6日