みやじま・えりゅしおん

厳島神社境外摂社&末社

2022-05-11

今伊勢神社
五郎
五郎

宮島って自然も歴史もいいとこだらけ。覚えることが山とあって、俺、試験勉強無理……。そもそも厳島神社も難しくて分かんない……。

ミル
ミル

安心しな。勉強は大事だけど、イマドキの民と時間軸が違うミルたちには、試験を受けることはできない。こら、喜ぶな! まずは、ちっちゃな神社から調べていこう。

厳島神社は海に浮かぶ大鳥居が何といっても魅力的だけれど、その摂社・末社にも鳥居が海に浮かんでいたり、海からでないとお参りできなかったり、とロマンティックなものがいっぱい。だけど、あまりにも数が多すぎて、全部を回るのはたいへんだよ。

最近はパッケージツアー的なものは少なくなって、皆がそれぞれ目的地を決めて旅程をアレンジするのだそう。JTB のお姉さんにそう言われたよ。でも、少し前にパッケージで行った知人は、厳島神社と石見銀山がセットだったそうな。当然ながら、弥山に登る余裕などなかったという。

せめて一週間は時間をとって、のんびりと島で過ごすことをお勧めします。城跡に住まうミルたちが潮風に吹かれてほっこりするひと時だよ。もちろん、どんなに素敵な宮島の海も、若山の城にはかなわないけどね。

さて、すべての神社を回るには、船をチャーターする必要があるから、個人ではとても無理だ。しかし、宮島検定に優秀な成績で合格すると、「七社巡り」に連れて行ってもらえるというんだけど。

五郎

残念でした。妖精には試験は受けられません。「イマドキのみなさんとは時間軸が違うので」

ミル
ミル

……。いいよ。せめて、サイトの中で回ろう。いけないところの写真は貼れないけどね。

全部でいくつ? 厳島神社の摂社&末社

「宮島本」に載っている順番にナンバリングします。
※厳島神社境内にあるものは除きました。

1.大元神社(摂社)
2.清盛神社(末社)
3.金刀比羅神社(末社)
4.滝の宮神社(末社)
5.淡島神社(末社)
6.四宮神社(末社)
7.祖霊社(末社)
8.三翁神社(摂社)
9.荒胡子神社(末社)
10.豊国神社(末社)
11.幸神社(末社)
12.北之神社(末社)
13.今伊勢神社(末社)
14.長濱神社
15.御山神社(摂社)
16.杉之浦神社(末社)
17.包ヶ浦神社(末社)
18.鷹巣浦神社(末社)
19.腰少浦神社(末社)
20.青海苔浦神社(末社)
21.養父崎神社(末社)
22.山白浜神社(末社)
23.須屋浦神社(末社)
24.御床神社(末社)

五郎
五郎

そんな……こんなにたくさん! 俺たち、これまで三回も来ているけど、どれだけ行けただろう?

ミル
ミル

まさか、ここまであるとは……。七社巡りなんていうから、そこらへんと思っていた。これでは正直、全部制覇するのは絶望的だと思ふ。

さて、がっくりしていても先には進めませんので、ワンポイントアドバイス的に一覧表を作ります。いくつかのお社については、ミルたちも参拝してること、由緒などが詳しいことなどから、あらたにページを設ける予定です。それ以外のところについては、申し訳ありませんが、今のところはこれ以上のご説明ができません。
写真だけは撮っている場合もあるので、あとで写真館にまとめるね。

でもその前に、一体全体、摂社とか末社とかって何なの? 大きな神社の中に小さな神社があったりとかも、よくあるけど、意味分かんない!
という方のために、摂社、末社の説明を簡単にしておくね。

摂社と末社とは?

摂社とは:本社、つまりここでは厳島神社の管理下にある神社のことだよ。これが、境内にあれば摂内社、外にあれば摂外社ってなるよ。

末社とは:神社に附属する小神社(「日本史広辞典」)。これも境内にあると、境内末社、外だと、境外末社として区別するよ。また、格式からみると、摂社のほうが末社より上となります。大きな神社は全国各地に勧進されるので、そうやって移されて作られた神社が、元の大きな神社の末社となるんだって(「同上」)。

もちっと詳しく知りたい人は、神社のことならコレ。神社本庁. 神社検定 公式テキスト

明治時代以降、戦前では一定の基準がありました。 摂社は、本社のご祭神の姫神(后や 妃、 娘)や 御子神(子供)、その他、本社にゆかりのある神、本社のご祭神の荒魂(積極的、活動的な神霊)、さらに、その土地に古くから鎮座していた地主神を祀るものです。 また、 ご祭神が現在の地に祀られる前にご鎮座していた旧跡にある神社のこともいい ました。 そして、それ以外の神を祀るものを末社といい、 摂社は末社より上位に置か れて い ました。この他、 伊勢の神宮などでは、 特に 本社 ご 祭神と関係の深い社を別宮 と称して い ます。

監修:神社本庁. 神社検定 公式テキスト1  神社のいろは 神社検定公式テキスト (扶桑社BOOKS) (Kindle の位置No.283-291). 株式会社 扶桑社. Kindle 版.

厳島神社摂末社ワンポイント

ミル
ミル

いちおう説明が出来そうなところは説明を省略し、リンクを貼ります(まだすべての記事ができていないから、貼ってないものばかりだけど)。残念ながら、写真くらいしかないところは写真あり(写真集へのリンク)、それすらもない場合はごめんなさいだけど、ここにあるワンポイントだけです。

まず、最初に、以下の神社についてはミルたちが調査済だったり、『宮島本』その他に由緒来歴がたくさん載っていたりするので、項目を改めて語りたいと思いますので、こちらでは説明しません。悪しからずご了承くださいませ。

大元神社、清盛神社、滝宮神社、粟島神社、四宮神社、三翁神社、豊国神社(千畳閣)、御山神社(弥山)、今伊勢神社(要害山)、長濱神社

金刀比羅神社(末社)

基本情報

厳島神社出口を出て、御手洗川の石橋を渡った處二鎮座。
ご祭神:大物主命と佐伯鞍職。
別名:三輪明神
例祭 :11月10日


金刀比羅神社

祖霊社(末社)

基本情報

創建が第二次大戦後という比較的新しい神社。氏子の祖霊を祀る。
一間社流造り、桧皮葺素木造り 拝殿土間
例祭:3月と9月の彼岸

荒胡子神社(末社)

基本情報

明治37(1904)年2月18日、 特別保護建造物
昭和25(1950)年5月30日、国指定重要文化財
本殿 一間社流造り、桧皮葺き
ご祭神:素盞鳴神、事代主神
例祭:11月20日

荒恵比須神社
厳島神社左廻廊入り口から石の玉垣に沿って進み左手。江戸時代、大願寺の子院・金剛院があった場所であり、元は境内の荒胡子堂だった模様。
本殿:本朱漆塗り。 破風下には極彩色の火焰宝珠を唐草で包んだ蟇股。 屋根には勝男木と千木とがのり、厳島神社ではこの建物だけの特徴。

幸神社(末社)

基本情報

ご祭神:猿田彦神。 
例祭:旧暦8月15日。 陰陽石を参拝することができる。参詣者にはハギとススキが配られる。

幸神社

以前は疫病の神・牛王が祭られていた。社殿の背後に 陰陽石があって、道祖神社とも呼ばれた。

ミル
ミル

名前を聞くだけでhappyになれちゃう神社。ここは町も幸町って言うんだって。

北之神社(末社)

基本情報

魚の棚山裾に鎮座
ご祭神:猿田彦神
覆屋の内に一間社があり、 土間拝殿(瓦葺) がある。
例祭:5月23日

「浦々の神社」と「御島巡り」

厳島神社造営の伝説のところで、お話したとおり、厳島神社の社殿を建てるにあたり、市杵島姫命、佐伯鞍職、所翁、そして神烏の伝説があった。姫神から神社の造営を頼まれた蔵職は適所を求めて宮島の浦々を廻るが、彼を先導したのが神烏だった。この伝説に基づき、彼らが廻った浦々に建てられている神社を廻る神事を「御島巡り」と言うのである。

ところで、この「御島巡り」だが、巡回する順番も決められていて、ほかにも「御鳥喰式」という重要な儀式が併せて執行される。伝説だと、神烏は養父崎の沖に現われ、粢団子を咥えて鞍職の舟を先導し、脇浦(有浦の西部) 付近で姿を消したことになっている。これにちなんで、養父崎神社で行われるのが、この「御鳥喰式」だ。
養父崎沖の海上に弊串と粢団子を供え、祝詞を奏上し笛を奏でると、つがいの神烏が飛来する。粢団子を咥えて養父崎神社に運んで行くと儀式は無事終了。これが「御鳥喰式」 である。

「御鳥喰式」を含めて、「御島巡り」の儀式は回る順番もやることも厳格に決められているんだ。一行には神職さんが同道するし、あくまで年中行事なので(三月と九月)、島巡りの人たちも厳かに参加しないとね。そのかわり、「御島巡り」をやり終えた、という達成感は半端なく、最終目標地点の大元神社には、参加者の達成記念の額が大量に奉納されているそうだよ。

ミル
ミル

包ヶ浦と養父崎をのぞいた浦々の神社を「七浦七恵比須」といって、「御島巡り」をやり遂げて、すべてを廻った人たちには幸運が訪れると言われているんだ!

「御島巡り」の流れ

朝一番に神職の御師船で出発 ⇒ 杉之浦神社 (第一拝所)・上陸してお祓い ⇒ 包ヶ浦神社・御師が海上で祝詞をあげ、朝御鐉の粢団子を投じる。参拝者は舟から拝む ⇒ 鷹巣浦神社 (第二拝所)・海上からの参拝 ⇒ 腰少浦神社 (第三拝所)・海上からの参拝 ⇒ 青海苔浦神社 (第四拝所)・上陸してお祓い ⇒ 養父崎神社、「御鳥喰式」⇒ 山白浜神社(第五拝所)・海上からの参拝 ⇒ 須屋浦神社(第六拝所)・上陸して参拝、「度会」の饗膳 ⇒ 御床神社(第七拝所) ⇒ 網之浦で上陸 ⇒ 大元神社に参拝 ⇒ 厳島神社本社戻り・報賽祈祷

それではルートにあたる、神社をそれぞれ見ていこう。

五郎

包ヶ浦自然公園まで歩く途中で杉之浦神社を見つけたよ。あとは包ヶ浦自然歩道に沿って歩いていくだけ。

ミル
ミル

青海苔浦神社は二年前に訪問済だったので、残りを埋めていく感じで回りました。本当は青海苔浦神社にももう一度行きたかったですが、腰少浦神社までで時間切れとなってしまいました。

五郎
五郎

ミルがぐずぐずしてたから時間が無くなったんだ!

ミル
ミル

午前中は廿日市を回ってたんだから、仕方ないじゃない。見るところは宮島だけじゃないもの。でも来年は一日かけてでも回れるだけ回ろう。青海苔も含めてね。

杉之浦神社(末社)

ご祭神:底津少童命
明治時代から開拓が始まる。日露戦争の頃、軍事的な役割を担う地域だった。
また、1910年代には、海水浴場にもなった。

包ヶ浦神社(末社)

ご祭神:塩土老翁。
包ヶ浦東端の大岩の上にある。
塩土老翁は、神話海幸彦、山幸彦に登場する海流を司る神(塩釜神)。
※コチラは徒歩では行くことができません。

鷹巣浦神社(末社)

ご祭神:底筒男命。
元々は、北側の砂浜にあったが、鷹巣浦に砲台を建設するために移された。
幕末広島藩が黒船に備えた台場があった。

腰少浦神社(末社)

ご祭神:中津少童命。

 

青海苔浦神社(末社)

ご祭神:中筒男命。 
青海苔川の河口にあたる。遡ると陶晴賢が自刃した高安ケ原。尾根を越すと多々良潟に通じる。

青海苔浦神社

養父崎神社(末社)

神鳥の霊を祀る。

山白浜神社(末社)

ご祭神:表津少童命。
小高い丘の上にある。 

須屋浦神社(末社)

ご祭神:表筒男命。 

御床神社

ご祭神:市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命。
朝廷から造営許可を得るまでの間、 御祭神を最初に祀った所。
鎮座している大きな岩盤の裂け目の模様から厳島神社の御神紋 「三ツ亀甲剣花菱紋」 が生まれたという。

参考文献:『宮島本』

五郎
五郎

俺、全部廻りたいよ。そうじゃないと、宮島博士になれないだろ? でも「御島巡り」なんて参加出来そうにないしな……どうしたら?

ミル
ミル

大丈夫。『御島巡り』じゃなくても、浦々を廻るツアーは確かあったと思うよ。もしなかったら、舟をチャーターすればいいだけだよ!

鶴ちゃん
鶴ちゃん

……。

-みやじま・えりゅしおん