みやじま・えりゅしおん

桟橋付近

2022-05-08

さて、宮島で遊ぶには先ずはフェリーに乗って、島に渡らなくてはならない。今回は桟橋付近にある観光スポットを紹介するよ。とは言っても、常に気ばかりはやるミルたちは、大慌てで島の内部に向かうため、意外にも桟橋付近のものを見落としている……。

今回は、次回絶対に見落とさないように、という防備録もかねて、まだ行っていない場所の説明もしている(じつは文字数足りないんだよね)。

何を以て「桟橋付近」と決めるか、についてだけど、ザメディアジョンさんの『歩く地図本 宮島』を参考にさせていただきました。かなり薄い雑誌形式のご本ですが、内容は盛りだくさんで、ミルのお気に入りの一冊です。

「厳島神社」 世界遺産登録記念碑

名前の通り、厳島神社が世界遺産に登録されたことを記念して建てられた石碑であり、「中央部の穴から厳島の大鳥居を望むことが出来る(宮島本)」という粋な設計になっている。形も円と方を合わせたイマドキ風のお洒落なデザイン。こういうものは若いカップルにも好まれるのでは? 残念ながら、大鳥居は修理中なので、穴から見えていてもよく分らない。

五郎
五郎

見えるのは工事現場だね……。

ミル
ミル

まだまだつぎに来るときの楽しみが残っている、ということだよ!

世界遺産・厳島神社(看板)

世界遺産立て看板

がっちりとした立派なもので、まだ真新しくて、とても綺麗です。

「世界遺産 厳島神社 平成八年一九九六年十月登録
厳島神社は霊峰弥山を背景に、前面を海に望む入り江に建つ神社建築で弥山などを御神体として祀り、遥拝所をその麓に配置した日本における神殿建築展の形式の一つです。
社殿構成は十二世紀に平清盛の造営により、当時の寝殿造りの様式を取り入れて整備されましたが、その後焼失し、鎌倉時代に再建されました。海に建つ木造建物として過酷な環境下にありながら、大内氏や毛利氏、豊臣氏などの庇護に支えられて、古い様式を今日に伝えています。
また、神社建築に加えて五重塔・多宝塔など の寺院建築も加えられ、神道と仏教との混文を 示す文化遺産として、世界に類を見ない景観を 造りだしています。世界遺産の範囲は厳島神社 境内地と弥山北斜面の四三一・二ヘクタールが 登録され、それ以外の島内が緩衝保護区域として設定されています。

廿日市市 廿日市市教育委員会」(看板説明文)

※広島廿日市ロータリークラブ 平成十七年五月十六日寄贈

特別史跡・特別名勝厳島(看板)

こちらは、厳島神社が世界遺産登録される前から作られていた看板となります。

「特別史跡 特別名勝 嚴島 昭和27年11月22日 国指定
ITSUKUSHIMA
designated by the Government as A Class Scenery and Historical Relics
厳島(宮島) は周回 30km 全島花こう岩からできてい る。島の最高峰彌山は530m頂上からの内海の眺めはすばらしい。これを中心にいくたの峰・渓谷を生じ、海岸線は変化に富んでいる。 彌山山頂を含む地域は原始林 として天然記念物に指定されており、樹種がはなはだ多いので、ここを住みかとしている鳥獣の種類も少なくない いつくしまの呼び名は、神をいつきまつる島に由来するといわれており、古くは、島そのものが神として崇拝されたもので、厳島神社に対する、 平清盛一門の信仰は 名高く、海に浮かぶ社殿の構想もこの時にはじまる。ひ はだぶき、朱塗の社殿が緑の山を背負い、 おだやかな海にのぞむ景色は自然と人工のすぐれた調和美をなし日本三景のひとつとせられてきた。 大鳥居・社殿・平家納経などをはじめ国宝・重要文化財が少なくない。また付近には毛利元就と陶晴賢の古戦場など史跡に富んでいる。」(看板説明文)

何も世界遺産に登録されなくたって、宮島は古来よりずっと日本人の至宝だったのです。
いつも思いますが、説明看板の文章は本当にためになることばかりです。こんな風に文字を綴ることができるようになりたいものです。

日本三景碑

平成11 (1999)年に建てられたもの。「日本三景碑 丹後天橋立、 陸奥松島、 安藝厳島為 三処奇観」と書かれている。寛永20 (1643)年、儒学者・林春斎が著した 『日本国事跡考』からの抜粋。「日本三景」というものが定められたのは、春斎のこの書物が最初らしい(宮島本)。

平清盛公像

言わずと知れた宮島のお父さんみたいな人。まあ、人物的に評価とか、好き嫌いとか色々分れるお人なんだとは思うけど、厳島神社にとってこの人の打ち立てた功績は計り知れない。だからこそこうして、立派な銅像が建っているんだよ。
※20220518 撮影。以前の逆光となってしまっていた写真と入れ替えました。
関連記事:宮島簡略通史「平清盛と厳島」

有浦

宮島フェリーがなかった古代や中世の頃、ここは「厳島参詣の玄関口となっていた(宮島本)」ので、多くの人々が通過したはずの場所です。高倉上皇御幸の際に、神社参詣を終えて帰洛の途につく上皇が

立ち返り名残のありのなれば神もあはれをかくる白波

とお詠みになったのはここです。

また多くの船が行き交ったことから、例の「厳島八景」に、「有浦客船」が選ばれています。この場所に停泊する多くの船が美しい景色ってコトなんですが。イマドキ的に、桜花なんぞと一緒に大量の船が美しい光景と見なされていた感覚が理解できません。昔の船ってそんなに綺麗だったんでしょうか。壮観である、という意味では現在でもたくさんの船が停泊しているさまは圧巻だとは感じます。

だいたい石鳥居の付近、「二位殿灯籠」が有浦にある、となっていることからそれらを参考にこの辺りかなと思って眺めていました。地図にはきちんと載っているのですが、現地に「ここより有浦」のような看板が立っていたりはしないため、正確なところは分りづらいです。地元の方にお伺いすれば確実と思うのですが。いちおう、つぎのような「証」を見付けました。

有浦陸閘

 

二位殿灯籠

源平合戦で、安徳天皇を抱いて壇ノ浦に身を投げた二位の尼のご遺体は、有浦に流れ着いたそうです。ご供養のために、阿弥陀堂が建てられ、のちに、神泉寺と呼ばれる寺院となりました。神泉寺は明治時代に廃寺となってしまい、現在は跡地に石碑が残るのみ(未見)です。

お役立ちスポット

観光案内所

ミル
ミル

分らないことはとにかくきちんと質問しておきましょう。いい加減な自己判断で入ってはいけない場所に入ろうとしたりしてはダメです。案内所のお姉さん、お兄さんは皆、とっても親切で宮島のことに詳しい人ばかりだよ。

宮島伝統産業会館「みやじまん工房」

あれこれ宮島の伝統工芸を体験してみたい人はここ。平成20(2008)年4月19日にリニューアルオープン。中身もグレードアップしていますよ。

廿日市市宮島町 1165-9
0829-44-1758

つぎはどこに行こうかな?

桟橋付近にあるものは決してこれだけではないのだけど、全体を俯瞰して見た時、桟橋付近と言うより、ほかの場所にグルーピングしたほうがいいところなどもあり、こんなところでやめておきます。問題は、ここを出発点としてどこへ向かうか、だと思うので、ちょっとしたヒントを交えつつ、ガイドブックでは桟橋付近のページに載っていたスポットをメモしておきます。

散策路①うぐいす歩道

紅葉谷に続く散策路。この道の、桟橋正面の小山に「行者堂」がある。
同じく、うぐいす歩道には「厳島八景」の桜の名所「谷ヶ原」もある。

散策路②山辺の古径

真光寺を拠点とした散策路。※番号はミルが勝手につけました。

その他のスポット

潜龍門(トンネル)⇒ 未見
長浜神社(包ヶ浦自然公園に向かう道の途中にある)⇒ 神社の所で説明。
真光寺、存光寺 ⇒ 寺院のところで説明
誓真井戸 ⇒ 誓真さんのところで説明
今伊勢神社、要害山 ⇒ すでにこちらに記事があります(宮ノ尾城
厳島神社石鳥居 ⇒ 厳島神社のところで説明。

参考文献:『宮島本』、『歩く地図本 宮島』ザメディアジョン

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