みやじま・えりゅしおん

宮島桟橋付近

2022-05-08

宮島桟橋前広場「平清盛公像」記念撮影
平清盛公像前にて

宮島桟橋付近(広島県廿日市市)とは?

宮島フェリーに乗って宮島に渡ると、桟橋に着岸します。桟橋と桟橋前の広場(Googlemapによれば『宮島桟橋前広場』)は、これから観光を始めようとしている方々が必ず通り過ぎる場所です。桟橋には観光案内所があり、不安なことや気になったことをお伺いしたり、旅の友となるお役立ちMAPを頂戴できたりします。広場には平清盛像や世界遺産登録記念碑などのモニュメントや、観光案内看板類がまとまっています。

宮島桟橋付近・基本情報

所在地 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町
何を以て「桟橋付近」の範囲とするかですが、宮島桟橋を出てすぐの辺り、Googlemap で「宮島桟橋前広場」となっている場所を中心に考えています。また、ザメディアジョン様の『歩く地図本 宮島』で「宮島桟橋周辺」として紹介されている地図範囲も参照させていただいています。地図で示すと以下の通りです。

「宮島案内図看板」桟橋付近部分

※五重塔に上がっていくところにあった案内図看板をお借りしています。

宮島桟橋付近・みどころ

有名なものとして、平清盛像、世界遺産登録記念碑、日本三景碑などがあります。

宮島桟橋

宮島桟橋(遠景)

宮島桟橋(遠景)です。行き先が島である以上、船を使わないと到着できません。瀬戸内海には数え切れないほどの島があり、宮島もそのひとつです。そもそも、日本列島そのものが島なので、島から島へということになっている事実を忘れがちですが。至る所に立派な橋が架かっている昨今。そのうち、宮島にも橋が架かったら……とか、考えたくないですね。橋は確かに便利なことこの上ないのですが、フェリーに乗って島に渡る、というこの、ワクワクドキドキ感だけは失いたくないよ。

桟橋を渡った先に、「桟橋前広場」が広がっています。

「厳島神社」 世界遺産登録記念碑

名前の通り、厳島神社が世界遺産に登録されたことを記念して建てられた石碑であり、「中央部の穴から厳島の大鳥居を望むことが出来る(宮島本)」という粋な設計になっている。形も円と方を合わせたイマドキ風のお洒落なデザイン。こういうものは若いカップルにも好まれるのでは? 

宮島桟橋付近・世界遺産登録記念碑

ミルイメージ画像(笑顔)
ミル

やっと大鳥居が見れたね!

五郎イメージ画像
五郎

工事現場だった時の写真も記念に残して置くよ。

宮島桟橋付近・世界遺産登録記念碑(大鳥居修理中)

世界遺産・厳島神社(看板)

「世界遺産厳島」説明看板

がっちりとした立派なもので、まだ真新しくて、とても綺麗です。

「世界遺産 厳島神社 平成八年一九九六年十月登録
厳島神社は霊峰弥山を背景に、前面を海に望む入り江に建つ神社建築で弥山などを御神体として祀り、遥拝所をその麓に配置した日本における神殿建築展の形式の一つです。
社殿構成は十二世紀に平清盛の造営により、当時の寝殿造りの様式を取り入れて整備されましたが、その後焼失し、鎌倉時代に再建されました。海に建つ木造建物として過酷な環境下にありながら、大内氏や毛利氏、豊臣氏などの庇護に支えられて、古い様式を今日に伝えています。
また、神社建築に加えて五重塔・多宝塔など の寺院建築も加えられ、神道と仏教との混文を 示す文化遺産として、世界に類を見ない景観を 造りだしています。世界遺産の範囲は厳島神社 境内地と弥山北斜面の四三一・二ヘクタールが 登録され、それ以外の島内が緩衝保護区域として設定されています。

廿日市市 廿日市市教育委員会」(看板説明文)

※広島廿日市ロータリークラブ 平成十七年五月十六日寄贈

特別史跡・特別名勝厳島(看板)

「特別史跡・厳島」説明看板

こちらは、厳島神社が世界遺産登録される前から作られていた看板となります。

「特別史跡 特別名勝 嚴島 昭和27年11月22日 国指定
ITSUKUSHIMA
designated by the Government as A Class Scenery and Historical Relics
厳島(宮島) は周回 30km 全島花こう岩からできてい る。島の最高峰彌山は530m頂上からの内海の眺めはすばらしい。これを中心にいくたの峰・渓谷を生じ、海岸線は変化に富んでいる。 彌山山頂を含む地域は原始林 として天然記念物に指定されており、樹種がはなはだ多いので、ここを住みかとしている鳥獣の種類も少なくない いつくしまの呼び名は、神をいつきまつる島に由来するといわれており、古くは、島そのものが神として崇拝されたもので、厳島神社に対する、 平清盛一門の信仰は 名高く、海に浮かぶ社殿の構想もこの時にはじまる。ひ はだぶき、朱塗の社殿が緑の山を背負い、 おだやかな海にのぞむ景色は自然と人工のすぐれた調和美をなし日本三景のひとつとせられてきた。 大鳥居・社殿・平家納経などをはじめ国宝・重要文化財が少なくない。また付近には毛利元就と陶晴賢の古戦場など史跡に富んでいる。」(看板説明文)

何も世界遺産に登録されなくたって、宮島は古来よりずっと日本人の至宝だったのです。
いつも思いますが、説明看板の文章は本当にためになることばかりです。こんな風に文字を綴ることができるようになりたいものです。

日本三景碑

宮島桟橋前広場「日本三景碑」

平成11 (1999)年に建てられたもの。「日本三景碑 丹後天橋立、 陸奥松島、 安藝厳島為 三処奇観」と書かれている。寛永20 (1643)年、儒学者・林春斎が著した 『日本国事跡考』からの抜粋。「日本三景」というものが定められたのは、春斎のこの書物が最初らしい(宮島本)。

「日本三景」はあれこれの試験で地理を覚えなくてはならない人にとって、必須項目。宮島に来ている、ということはすでにひとつは覚えてしまっているわけですが、残りふたつは大丈夫かな?

重要

日本三景:宮島(広島県)、天橋立(京都府)、松島(宮城県)

平清盛公像

宮島桟橋前広場「平清盛公像」

言わずと知れた宮島のお父さんみたいな人。まあ、人物的に評価とか、好き嫌いとか色々分れるお人なんだとは思うけど、厳島神社にとってこの人の打ち立てた功績は計り知れない。だからこそこうして、立派な銅像が建っているんだよ。
※20220518 撮影。以前の逆光となってしまっていた写真と入れ替えました。
⇒ 関連記事:宮島簡略通史「平清盛と厳島」、清盛神社

行者堂

行者堂

通行人の安全を願い建てられたとされるお堂。詳しくは宮尾城のところに書いたのでそちらをご覧ください。⇒ 関連記事:宮尾城

要害山

要害山山頂看板

厳島合戦史跡である「城跡」。別に項目を立てているので、詳細はそちらをご覧ください。⇒ 関連記事:宮尾城

「厳島合戦跡」説明看板

厳島合戦案内看板(桟橋付近)

島中いたるところにある、「厳島合戦跡」看板。これはそのうちでも、桟橋付近にあるもの。ほかのものは関連箇所にあり、その場に行かないと見ることができないけど、これは桟橋付近にあるゆえ、見落とす人はいないかと思われます。「厳島合戦跡」の看板はすべてまとめてご紹介していますので、よかったらそちらもご覧くださいませ。⇒ 関連記事:「厳島合戦後」全看板

誓真釣井

宮島の水不足を解消しようと、誓真さんが造ってくれた井戸。十あったうち、現在も四つ残っています。(この場所のみ未見)

潜龍門

似たようなトンネルが島中にいくつかあるけれど、これが最も有名なのか、ガイドブックに載っていました。どういうわけか探すことができず、今のところ未見です。

宮島桟橋付近・お役立ちスポット

観光案内所

フェリーから降りてすぐ、桟橋の待合室のところにあります。観光を始めるにあたって、分らないことや不安なことがあれば、きちんと質問しておきましょう。宮島は島というより山です。素人がいい加減な自己判断で入ってはいけない場所に入ろうとしたりしては危険です。案内所のお姉さん、お兄さんは皆、とっても親切で宮島のことに詳しい人ばかりですよ!

宮島伝統産業会館「みやじまん工房」

あれこれ宮島の伝統工芸を体験してみたい人はここ。平成二十年(2008)4月19日にリニューアルオープン。中身もグレードアップしたそうです。

基本情報

住所 廿日市市宮島町 1165-9
電話 0829-44-1758

つぎはどこに行こうかな?

桟橋付近にあるものは決してこれだけではないのだけど、全体を俯瞰して見た時、桟橋付近と言うより、ほかの場所にグルーピングしたほうがいいところなどもあり、こんなところでやめておきます。問題は、ここを出発点としてどこへ向かうか、だと思うので、ちょっとしたヒントを交えつつ、ガイドブックでは桟橋付近のページに載っていたスポットをメモしておきます。

散策路①うぐいす歩道

紅葉谷に続く散策路。この道の、桟橋正面の小山に「行者堂」がある。
同じく、うぐいす歩道には「厳島八景」の桜の名所「谷ヶ原」もある。

散策路②山辺の古径

真光寺を拠点とした散策路。※番号はミルが勝手につけました。詳しくはこちらです。⇒ 関連記事:山辺の古径

宮島桟橋付近の所在地と行き方について

「宮島桟橋前広場」所在地 & MAP

所在地 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町 厳島

アクセス

フェリーから下りて桟橋を過ぎた目の前が「宮島桟橋前広場」です。意識せずとも宮島観光の人々全員が通る場所です。

参考文献:『宮島本』、『歩く地図本 宮島』ザメディアジョン、『平家物語全訳注』

宮島桟橋付近のまとめ & 感想

宮島桟橋付近・まとめ

  1. 宮島フェリーの桟橋前は広場となっており、平清盛像はじめ様々な記念碑や案内看板類がある
  2. Googlemap によれば、広場の名称は「宮島桟橋前広場」

宮島で遊ぶには先ずはフェリーに乗って、島に渡らなくてはなりません。ゆえに何度この「桟橋前広場」を通ったかわかりません。にもかかわらず、常に気ばかりはやるミルたちは、大慌てで島の内部に向かうため、意外にも桟橋付近のものを見落としていました。

と言っても、あるのは平清盛像とか、世界遺産記念碑とか、各種案内看板の類のみ。それゆえに見落としてしまうとも言えます。今回は、『宮島本』に載っているそれらの記念碑類を事前に書き出し、絶対に見落とさないように、という意気込みで確認を終えました。最初、鳥居が工事中であったため「世界遺産登録記念碑」の穴から見えたのは不思議な光景でしたが、四年越し(訪問回数としては五回目)にようやく工事完了した大鳥居を見ることができました。今となっては珍しい「工事中」の光景も残して置くことにしました。

※20230306 ついに大鳥居をこの目で見ました。これからあれこれの写真を入れ替える作業が続きそうです。

こんな方におすすめ

  • おすすめするも何も、宮島来た人は避けて通れません(桟橋前広場)
  • 記念碑や銅像、それらの解説看板等が好きな人

オススメ度


(オススメ度の基準についてはコチラをご覧くださいませ)

五郎イメージ画像(笑顔)
五郎

「看板が好き」なんて、ミル以外いないよな。

ミルイメージ画像(怒)
ミル

看板を甘く見ちゃダメ。どなたが書いておられるのか、どこの看板もこれ以上ないくらいの名文の宝庫だよ。

腰少浦神社付近での記念写真
廿日市・宮島旅日記(含広島市内)

五郎とミル(サイトのキャラクター)が広島県内を観光した旅日記総合案内所(要するに目次ページです)。「みやじまえりゅしおん」(宮島観光日誌)、「はつかいち町歩き」(廿日市とたまに広島市内の観光日誌)内それぞれの記事へのリンクが貼ってあります。

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