陶さま日記

陶さま日記 事始め

陶様

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元ドメイン公開日:2022年1月1日 9:33 PM

前書き

いわゆる一門の歴史を語るには、当然、その始祖から筆を起こさねばなるまい。
そしてまた、始祖たる人物が神代の時代からその存在を語り継がれいるのではない限り、恐らく、彼(もしくは彼女)にもその由緒来歴がある。どこかの一門から分出して一家を建てたとか、どこぞの土地からやってきて定着したとか、そのような類のものとなろう。

陶一門の始祖は陶弘賢といい、南北朝頃の武人である。元は防長の望族・大内氏の一門であり、そこから分出して一家をたて、その采邑として「陶」の地を領したため、陶姓をなのったのである。
となれば、ルーツとしての先祖を辿っていくならば、大内氏の本家本元について知る必要がある。また、大内氏は防長の歴史を語る上で、知らぬ者がないほど隆盛を極めた家門であるため、そこから分出したいわゆる「庶流」の一族も頗る多い。中にはその後あまり振るわず、歴史の片隅に埋もれたものもあったが、陶一族を始め、いくつかは嫡流を助けて広くその名を知られた名族となった。

陶一族が分出する前に、右田という一族が先に一家をたて、陶はそこからさらに分かれているので、狭義の意味での本家は右田のほうであり、ともに大内の庶流である。右田家もまた、庶流の中で重きをなした家であり、歴史に名を残した人物も少なくない。だが、地元民の敬愛の情を離れ、全国的に見れば、その知名度は陶の家には及ばないように思える。
これは右田家に問題があるというよりは、陶の家があまりにも有名になり過ぎた所以であろう。なにしろ、教科書や参考書の類にもその名前が載っている。全国区において有名であるということと、多くの人々に彼らについての正確な知識が普及していることとは別問題であり、その評価については、多くの誤った認識があり手放しでは喜べない。

ここに拙い筆をとり、淡々とその由緒来歴を記し始めようと決意したのは、それらの「誤った認識」が見直され、彼らの真の姿を一人でも多くの人に理解してもらおうと思ったためである。

知識を追求するに、もっともふさわしい唯一の方法は多くの書物を読み、理解しようと努めること以外にない。ならば、啓蒙のためには、良質な参考文献のリストを作り、それを機会あるごとに広めていくことに尽きるのではないか、と思う。
しかし、昨今は何かと、検索なる気楽な方法で調べ事を完結してしまう風潮が主流となっており、またその手軽さを否定すべきでもない。あまつさえ、書物の類にも、いわゆるインターネット上のコンテンツと似通った、ビジュアルに訴え、図表やまとめ記事に頼って理解しようという趣旨のものが溢れている。

かつての読み応えがあった書物は、小難しい嫌いがあり、そもそも現在では図書館で許可を取って複写するか、もしくは古書店で希少本として大枚をはたかねばならないものとなってしまった。この状況下で、ひたすら書物を多読するという方法に訴えることは甚だ困難である。
そこで、ここでも仕方なく時流に合わせた構成を目指すこととした。
ただし、以下の二点だけは厳守する。

一、ウィキペディアその他、インターネット上の資料は参照しない。不明事項は検索を使わず、各種日本史事典、古語・漢語辞典、国語辞典などを用いて調べるよう心がける(ジャパンナレッジのような、オンラインで史料を検索できるサービスは素晴らしく、できればこのようなものを活用すべきである。しかし、利用は有料であり、現実的ではないため、あきらめざるを得なかった)。

二、主たる参考文献はいわゆる必読文献のほか、関係自治体発行の地方史である。地方史は宝の山といってよく、それぞれに特徴があり、大いに学ぶところが大きい。

※インターネット上の文字列でも、各地方自治体のホームページ、寺社仏閣の公式サイトなどは参考にする(使用したホームページ、参考書、事典・辞典についてはまとめて掲載する)。

史実について淡々と記した場合、参考にしたものが同じ資料であるのなら、帰結点は当然、誰の手になってもまったく同じとなる。ただし、そこにはどうしても、書き手の主観が入ってくるものだし、各人それぞれの歴史観の違いも存在する。
滅亡した一族について記す時、彼らが自滅したのでない限りは、必ず、「滅ぼした」者たちの存在があり、それに対してはどうしても、恨みつらみの感情が出てくる。それについては、なるべく封印しようと努力するが、完全とは言えないことをお断りしておきたい。

目次

年表

はじまりの地・陶
応永記
富田保の先祖たち
応仁の乱と城主さまの活躍
陶の城建設
稀代の忠臣二代
重鎮の見本
二回の出雲遠征
公家化した主君
凶星
※以降は「鶴千代の実況中継」に続く

ミル
ミル

タイトルは何となく……実際には全然嘘になるかも。

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