聖武天皇の御代、仏教はまだ「鎮護国家」のための国家仏教でした。天皇は国家安寧を願われ、諸国に国分寺と国分寺を建てるように、との詔を出しました。ゆえに、全国にそれぞれ国分寺と国分尼寺とが建てられたのです。 周防国分寺もございましたので、それと同じ寺院さまの安芸国の国分寺、ということになります。もちろん、聖武天皇の時代から遙かに遠い現在、周防国分寺と安芸国分寺とはそれぞれ独立した宗教法人としての寺院さまです。 安芸国分寺の特長は、現在まで続く由緒ある寺院さまとしての安芸国分寺さまと、古代の国分寺跡を発掘調査し ...