於児丸版『公方両将記』

何事も最初が肝心だ。我ながら、慣れない21世紀のシロモノを使って、よくぞここまで描けた(書けたではない)と思う。

於児丸作・畠山両家系図

『公方両将記』は、畠山家、細川両家と、将軍家の応仁の乱から続く揉め事を記したもの。歴史書ではないため真偽の程は分らない類いの書物となるけれど、応仁の乱のことだけ書いている『応仁記』だけでは分らない、その後の展開はこっち。

応仁の乱で揉めていた僕の父上と畠山義就とは従兄弟どうし。身内なのに揉めている悲しさ。だけど、むしろ「身内」だからこそ揉めるんだよね。イマドキのみんなには分らないよね……。
父上たちの争いを引き摺ったまま、不倶戴天の仇どうしとなった僕と畠山義豐。僕たちの関係は「又従兄弟」。親子兄弟でも争うのだから、又従兄弟が争うのはいたって自然?
問題は応仁の乱から始まって、揉めたのは僕たちだけではなかったってこと。将軍様も揉めたし、細川家も揉めた。そして、京の騒動はそのまま全国各地に影響を及ぼす、ってこと。当然、庭園の主たちにも。こうやって世の中は回っていくんだ。

およそ、このような書物には、誇張や誤りが多い。
特に父上の事を悪く書いている箇所などヒドいものだよ。
そのいっぽうで、父上が亡くなられた時のエピソードは、涙なくしては語れない脚色。
『応仁記』すら軍記物の記述になりますがと断りながら引用している先生方がおられるくらいなので、文学として楽しむ分には何をやってもいいと思うよ。

今日は系図を載せただけで終わってしまったけど、イマドキの民いう「視覚的な」理解は出来たかな?
中身の説明を全然してないけど、これで終わりじゃないからね。