鶴千代の実況中継

鶴千代仕官する

鶴千代

参考

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元ドメイン公開日:2022年3月11日 9:54 PM

前書き

厳島の戦いで劇的な大勝利を収めた毛利元就は、間髪を入れず周防国に兵を進めた。なおも本国には陶の残党が残っており、傀儡の当主・大内義長も健在。反逆者たちを倒す義戦はなおも続く(ついでに、元・主の本拠地もらっちゃおう)。
だが、国を率いる陶入道は倒れ主力を失ってもなお、大内は大国。当主が傀儡だろうとそうやすやすと手に入れることはできない。行く先々で、そもそも、反逆者たちのやることを好ましく思っていなかったような人々(ついでに風見鶏の連中も)そそくさと無血開城したとはいえ。
世の中には、いついかなるときも、損得勘定無しでひたすら忠義を尽くす人々というのが存在する。だから、行く道はそれなりに険しいものとなった。
有名なのが、須々万の沼城。ここは名前の通り周囲を沼に囲まれた天然の要塞で、忠義の臣がぎっしり詰まって待ち構えていた。だから、すぐには落とせなかった。いや、すぐにも何も、ものすごく手間取った。
そこは義戦だし、稀代の謀将だし、どっち道もはや、毛利家が勝利するに決まっているんだけど。まあ、それは、結果知っているイマドキの民だから分るのであって、当時の人はどうだろね。簡単に落ちなくてメンドーくらいは思ったかも。
そんな緊張する戦場、毛利側の陣中に、ひとりの子どもが混じっていた。どこかに憂いを含んだその子ども、歳の割には人生経験が豊富で、完全に出来上がっている。そして、恐らくは、陶のくにの住民ならば、この子どもにゆかりある人をよく見知っていた者もいたはずだ。

弟君
弟君

「ゆかりある」……?

さしもの要塞・沼城もいよいよ落城へと傾いていかんとする頃、戦いの潮目が変わったのは、やはり毛利方があれこれの戦功を挙げ始めたあたりからだ。
敵将の頸を挙げた功労者の中に、なんと十四歳の子どもがいた。他ならぬ彼である。どういう経緯で毛利方に加わったのか、いつから行動を共にしていたのか、それらの史料はない(……なかったような気がする)。ただ、陶入道の縁者である彼が、毛利方に加わり、手柄を立てたこと、それだけでインパクト十分ではないか。

ミル
ミル

ここらの「経緯」、これから時系列で行くときに詳しくね。とりあえず、担当者を登場させるためにざっと書いてる。

子どもの名は「鶴千代」。陶姓であったが、新たな主君である元就に対し、「母方の姓」を名乗りたいと告げた。以来、彼の一族は現代に至るまで綿々と続いている(綿々と続いているがゆえに、子孫の方々に配慮し、何者なのか何となくぼかしている。しかし、じつは見え見えだったりする……。正義の味方として書いているのでお許しください。すべてはフィクションです)。

鶴ちゃん
鶴ちゃん

ちちうえ、あにうえ……。私はこのまま、毛利家の家臣になってしまってよいのでしょうか。何やら亡くなられたお屋形様の領国を手に入れてしまおうとしているようにも見えます。

ミル
ミル

見えます、てか、実際そうだわな。外祖父様の孫なのに、敵に降るとかありえんでしょ?

鶴ちゃん
鶴ちゃん

何を言うか! ちちうえも、あにうえも、陶入道が起こした国難のせいで命を落とされたのだ!!

弟君
弟君

(何と哀れな星の下に生まれたのか、我が孫は……。)

鶴ちゃん
鶴ちゃん

祖父様、鶴千代をお導きください!

弟君
弟君

書物を読み、学ぶのだ。今は分からぬことも、少しずつ理解できるようになるであろう。

外祖父様は鶴千代に、古本の山を指し示したのだった……。
「理解できる」かどうかは別として、鶴千代はそれらの書物を読む決心をした。
そこにはおそらく、彼にとっては悲しい出来事が、数々記されているはず。それでも、彼はすべてを知りたいと願った。
毛利方に降った陶のくにの人たちは、彼ひとりではない。皆がどんな気持ちでその道を選んだのかなんてことは、本人たちがすでにいないのだから確認不能。でも、陶入道や毛利元就が、どんな思いで戦っていたのか、先生方の書物から、彼らの思いを推し量ってみることは有用だ。
……というような訳で、これから「陶鶴千代」が辿る、「国難」のあらましから、毛利家の「防長経略」までの物語が始まる。

ミル
ミル

鶴ちゃんは親毛利みたいだけど、ミルは違うんだよね~。だからこのページには、ちょこっとイジワルな書き方をした箇所があるけどごめんね。ま、鶴ちゃんに任せれば、それなり、公平・中立・優等生的なモノが書き上がると思うよ。

関連記事:陶隆康と子ら

目次

※「陶さま日記」から続く
「国難」
新政権
(厳島の戦い ⇒ 別 CATEGORY のままにするか、ここにまとめるか思案中)
毛利氏の防長経略

鶴ちゃん
鶴ちゃん

タイトルはおおまかすぎるかも知れない……。書いているうちに変わると思う。

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