はじめに
~大内庭園に咲いた足利二つ引~
畠山尚順畠山尚順

 我が名は畠山尚順足利一門・畠山尾州家の跡継ぎだ。
 何? 「知らない」だと?……まあ、良い。これから、全国区にまでのし上がってみせる。ここでは、我が妹・澪と共に、チャットノベルなるものを公開していくぞ。管理人配下の伊東愛なる女子が、ノベルデイズとかいうところに、せっせと投稿しているものが基本ではあるが、本家本元はこちらだ。ここでしか聞けない裏話……こほん、のようなものも、あるかも知れぬ。何やら、たびたび、怪しげなみらい人だの、父の仇・細川政元だの、「偽」将軍・足利義澄だのの邪魔が入るゆえ、思うに任せぬが……。そこは、持ち前の聡明さと、えーー、その、まあ、何とか切り盛りして行く。
 何しろ、私には強い運気があるのだ。あの、正覚寺から、無事に逃げ出したのだからな。何? 女装!? な、なぜ、それを……。 ああ、ええ、そんなことは、どうでもいい。暫し、お付き合い頂こう

※追記※
 私もそれなりに読書をしたのだ。もはや、何も知らない管領家の若殿……な、バカ殿と言っておる声が聞こえたが、気のせいであろうな? 当然だ。したがって、ここも大幅リニューアルを考えておる。 ほぼ500年後の学者たちが、あれこれの議論を展開していること、みらいの連中が我らについて誤解していたり、逆に当事者の我らより詳しかったりということも、何となく分かって来た(つもりだ)。
 とはいえ、私も暇ではない。あの、義豊のごとく、デジタルカメラなるものを持って時空を超えるような馬鹿なことはしない。何? しないのではなく、できないのだろう、だと? そのほうら、いったい、私を誰だと思っておるのだ? もったいなくも……。いや、確かに私は今は落ちぶれている……。素直に認めよう。
 現在、新しい任務を与えられた。そちらと掛け持ちになるので……。もういい、その通りだ。何もかもは金子を得るためである。先ずは、この、守護館の雨漏りを……。
 ああ、父上、なぜに於児丸をかように辛き目に遭わせなさるのか。いっそ、正覚寺で共にお連れ下さればよかったのです……。

足利義材足利義材

尚順、今、余はとんでもない言葉を聞いてしまったのだが……

畠山尚順畠山尚順

(げ、なにゆえここに!?)

足利義材足利義材

何事も命あっての物種じゃ。お父上が生かしてくれたその命、大切にせねばの

畠山尚順畠山尚順

義材様……

足利義材足利義材

まま、あまり余を待たせないでくれ。早う京に戻りたいのじゃ。それでは頼んだぞ

畠山尚順畠山尚順

……消えてしまった……結局自分のことだけしか考えておられぬ……。まあ、よい。暫く、亡き父上のことを偲んでみたいと思っている。なので、そちらにも目を通して欲しい。とは言え、さすがの私も分身の術など使えぬので、一度に大量に更新はできない。その点は、ご了承いただきたい

目次(このページです)
始まりは紀伊国
管領とは
守護色々
尚順出奔
寄月初恋~室町歌集~

登場人物
畠山尚順
畠山澪
畠山義豊
陶武護
大内義興
足利義材
細川政元
足利義澄
ジョニー・吉田
鷲塚昭彦
内藤篠

同時進行:於児丸の『応仁記』