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古熊神社(山口市)

2020年10月8日

境内案内看板の写真

古熊神社・基本情報

住所 〒753-0031 山口市古熊1丁目10-3
電話 083-922-0881
祭神 菅原道真(主神)、菅原福部童子(配神)
通称 てんじんさま
最寄り駅 山口駅からバス20分
主な祭典 例祭(十一月二十五日)、春祭(四月三日)、神幸祭(十一月二十三日)
社殿 本殿、幣殿、翼楼・渡廊、神饌所、神楽殿、拝殿
境内神社 大歳神社(通称金刀比神社、大歲神・大山祇神)、藤森稲荷神社(倉稲魂神・相殿住吉神)、大歳神社(通称三森社、大歳神・高龗神・闇龗神・人丸神)
主な建物 石鳥居、石燈籠、神牛、狛犬、授与所、倉庫、神庫土蔵、手水舎、参集所、社務所、歌句碑、黒城碑、紅霊碑、若水碑、神社記念事碑、幸神所
特殊神事 湯立神事(十一月二十二日、御神幸前夜祭に行なう)
公式サイト https://www.furukumajinja.com/

古熊神社・歴史

平安時代の延喜元年(901)、菅原道真公のお子様・福部童子はお父上を慕って太宰府に下向する途中、山口で亡くなられた。当地の甘露院に祠堂を造りお祀り申し上げた。

応安六年(1373)、大内弘世が北野小路に北野天神社(京都)を勧請。福部童子を配祀して北野天神山口天神宮と称する。のちに、神託によって、長者山の麓、ついで御石ノ森に遷された。
元和四年(1618)、毛利秀就によって現在の地に移築され、名称も「今天神」と改められた。藩主庇護のもとで明治維新を迎え、明治五年(1872)に「古熊神社」と改名されて現在に至る。

古熊神社・みどころ

創建は今から六百年以上前のことで、まさに、悠久の歴史に抱かれた神社。ちょっと脇道にそれると、まるでタイムトリップしたかのような気持ちになる。時を忘れる癒やしの空間が広がっている。
みどころは大量にあるので、全てを満喫するには丸一日あっても足りない。

室町時代の建築様式を現代まで伝える本殿、拝殿が国指定重要文化財。ほかにも社宝として国指定文化財になっている天神様の画像など、貴重な文化財が多数ある。
社宝:天神画像一軸(永享元年、惟肖巌得の賛)、 御簾天神彫画一軸(菅公自作といわれる)、寛永~文政の「祭事記録」(毎年一枚、計百十二枚。裏には旧藩主の連歌や発句がある)、「天神宮」勅額一面、後陽成天皇御宸筆「南無天満大自在天神」一軸 (男爵国司直行奉納)(参照:『山口県神社誌』)

拝殿

 

拝殿の写真

拝殿は重層楼門造、 本殿は入母屋造りで、仏寺建築の影響を受けたと推測される。社殿は結合式であるとともに、権現造りの先駆的なものである。昭和五十五年(1981)に拝殿の修復工事が完了し、平成八年(1996)には本殿の屋根葺き替え工事が行なわれ、銅板となっていた屋根が檜皮葺に復元されている。

摂末社・祠

拝殿に向かって、左手に三森神社、右手に金刀比羅神社と藤森稲荷神社が鎮座し、さらに、水神さま、眼力さまと呼ばれる社。摂末社はそれぞれに立て看板が付いているので、何ものか不明になることはないだろう。

三森神社

三森神社の写真

三森神社は通称で、正式には大歳神社。

藤森稲荷神社

藤森稲荷神社の写真

金毘羅稲荷神社

金比羅稲荷神社の写真

三森神社同様、正式には大歳神社。大歳神社が二つあると混乱するし、通称のほうがなじみ深い。

古熊神社様が「みどころ」としてホームページで公式アナウンスしておられるものとして、神庫、狛犬、石鳥居、句碑、歌碑、詩碑の六つのスポットが。以下順番に見て行こう。

神庫

神庫の写真

天神祭りで使う道具などがおさめられている。

新介

「大内十文字槍」っていうのを見付けちゃったよ。

松尾芭蕉句碑

松尾芭蕉句碑の写真

かなり今ひとつな写真でわかりにくいのだが、「鸛の巣に嵐の外の桜かな 松尾芭蕉」と刻まれている。

歌碑 & 詩碑

菅原道真歌碑の説明看板(写真)

歌碑と詩碑は御祭神である菅原道真公のお歌が記されている。
「海ならずたたへる水の底までに きよき心は月ぞてらさむ 御祭神 菅原道真公御詠」(歌碑)
この歌碑は池の中にあるのだが、残念ながら撮影できておらず、説明看板だけのご紹介です。

神馬&神牛

神馬の写真

神牛の写真

神馬(石造)の写真

神牛(石造)の写真

神馬と神牛は、じつは新旧一対になっていて、古いものは苔生している。どれだけの時を経ているのだろうか。青銅製のものは、戦時中に供出されてしまったので、平成元年(1989)に再建されたものである。

ホームページご紹介

「やまぐちの天神様」

ステキな呼び名は、古熊神社様ホームページより。天神様は山口県内も含め(防府天満宮など)全国に多々あれど、山口市内にある、山口市民の天神様は、この古熊神社なのだ。

地元やまぐちの天神様・古熊神社では、毎年十一月に、「山口天神祭り」が催されている。これは御神幸祭、例祭ほかいくつかの祭典の総称であり、弘世公の勧請以来、途絶えることなく続いているというから驚く。

実に「約650年の伝統」があるのだ。天神祭りの詳細については、公式ホームページで確認するのがよい。

このホームページがパンフレットどころか電子書籍レベルで、目を通すというよりは熟読する世界。
その価値は絶大なので、訪問前には必ず読んで欲しい。

例えば、本殿についての解説の冒頭部分は、以下の通り。

御本殿の大きな特徴は、正面の向拝三間の斗拱間蟇股の意匠(デザイン)です。まず中央には「梅に大内菱」、向って右には「松に鳳凰」、向って左には「竹に鳳凰」となっています。この「松竹梅」となっている蟇股の彫刻は、我が国に現存する最古の松竹梅として有名です。

古熊神社様ホームページ https://www.furukumajinja.com/honden

「斗拱間蟇股」など、何のことなのか、まるで分らなかった。「蟇股」は「かえるまた」と読み、「梁の上にあって上の荷重を支える材。かえるが足を開いたような形からこの名があり、この内部に描かれた彫刻は建築年代判定の基準の一つ」とのことである(同ホームページより)。

次郎

カエルマタって何度もきいたけど、意味分かんなかったんだよ。漢字で書いてあったら読めないし。丁寧な説明あると、ホント助かるんだよね。

於児丸

恥ずかしいやつ。いい機会だから、きちんと学べ。

こうして、新たな知識を吸収しつつ、詳細な「境内案内図」で貴重な文化財を漏らさず見て回ることができる。

なお、古熊神社様のホームページは奥ゆかしいと同時に、FacebookもInstagramもある、イマドキの若者のニーズにも応えた作り。

ビジュアルも充実した歴史書のようなホームページなので、訪問に先立っては、必ず目を通すことを強くおススメする。見ないで出かけると後できっと後悔する。山口市民ならば問題ないのだが、遠隔地から訪れた観光客にとってはもしかしたら、これが最初で最後の訪問となるかもしれないのだから。後から、あれを見落とした、これをし忘れた、となったら非常にもったいない。

※ドメイン移転のご連絡がすみ次第、リンクを貼ります※

新介

最近は色々な寺社さまが HP や SNS の運営をなさっておられるけど、どこも個性的で素晴らしいものが多いね。見ているだけで楽しいし、とても勉強になるよ。

古熊神社写真集

アクセス

山口駅から歩くのは無理みたいです。付近のほかの観光資源とまとめてタクシーを手配するか、もしくはレンタカーなどを使いましょう。バスでも行けますが、待ち時間などを考慮しなくてはならないので、事前に確認をしましょう。

参照文献:『山口県神社誌』、古熊神社様HP

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