鶴ちゃん相模の国へ~番外編~

新年おめでとう、イマドキの民諸君。
ん? すでに仕事始めしてる?
年末年始くらい休ませてよ。鶴ちゃんも今日から仕事始め。

さて……。
我らが軍記物作家(←本人自称)於児丸が本の山に埋もれてしまった……。
ここは大内家の庭なので、「ほかのこと」は、あくまでも参考程度って言ったんだけど、彼は応仁の乱から書き始めるはずが、なんと、神話時代まで遡ってしまった。
少し前までは、まだ
室町幕府――守護権力
荘園制
なんかで留まっていたはずだが……。

歴史はどうしても遡っていかなければならないものだとは思うけども、石器時代まで行かなくてもいいのでは( ・_・;)

琳聖王子が聖徳太子に会っている以上、そこまでは遡らないと書けませんよ。
だからさ、あのなんたら王子は後代の創作……
なんですと? このワタシの姿が見えませんか? それとも、まさか、庭園の主様が捏造したものだとでも?
げげげ、おい、なんなんだよ……新年早々、主の話題なんかやめてくれ。お前がインチキなことくらい、とっくの昔にお見通しだが……おい、きいているのか?
聖徳太子の話を詳しく聞かせてください

ダメだ、こりゃ……。
しかし、先祖がこの渡来人だかどうかは別にして、「史料」の上にその名前が現われる最初は、周防国衙の在庁官人として。
それも、反平家として流刑にあったことがその記録。
つまりは、平氏全盛期に、国の役所で働いていたんだね。
でも……。
下松の伝説から源平合戦までは、すごい時間がある。
だって、推古天皇の時に流れ着いたんだぜ。
その間はどうしていたんだろう、てなことを考えていたら、於児丸はブラックホールに落ちたわけ。

つぎにあらわれるのはもちろん源平合戦の頃だけど、そのときも、源氏びいきの役人。なにせ、壇ノ浦は下関にあるんだ。そこら分るよね?

そして、その後、実力で領地を広げていき、南北朝の内乱で一気に全国区。
最初は南朝側だったけど、守護職を認めてもらうかわりに、幕府側に鞍替えしたのさ。
そうやって考えて行くと、思考はどんどん遡る。
石器時代まで行くかどうかは別だけどね。

さて……。
相模国で足止めを喰らっている鶴ちゃんと於児丸。
流行病のせいで、帰国出来なくなった……。
鎌倉五山でも制覇して帰るよ。

えええ!? 寺に入るのに金を払うのか?
大丈夫。僕たちの姿はイマドキの人たちからは見えませんよ。
鶴ちゃん、主に召喚された者じゃないから、姿見えてるし……。
それに、見えないからって、タダで入るのか? まったく、出自高貴な於児丸君が、ここまで困窮してしまうとは……哀れを催すな。

で、鶴ちゃんは「子ども2枚」分の参拝券を購入して中に入っていくのであった。
一人しか見えていないというのに、入り口の人から見たら謎でしかないよね……。

鎌倉ってケチなの?
山口では参拝券は、博物館や資料館、仏像を見たい人専用だったよ。
(例外もあるけど)
毛利庭園や厳島神社は仕方ないとして、そこらの神社や寺院はほぼタダだった。
(そう言えば……鶴岡八幡宮と江ノ島はタダでしたが)
ここは、「入ること」そのものが「有料」だらけである……。