表紙絵:ロンさん

  • 2020-09-21
  • 2021-05-17

第十一話:五社詣

三月中には、岩戸城の政資、勝尾城の高経ともに敗走した。 入る城、入る城次々に落とされ、父子共々、肥前に逃げ帰り、千葉胤資が城主を務める晴気城に入った。これが、四 […]

  • 2020-09-21
  • 2021-05-17

第十話:忠臣の悩み

帰陣した二人を待っていたのは、豊前守護代・仁保護郷であった。 去年の春、龍豊寺で邂逅してから、そろそろ一年になる。 興房と護郷とは、互いにそっと目を合せた。 「 […]

  • 2020-09-21
  • 2021-05-17

第九話:遙かなる海の彼方

その後、主従の姿は、博多・聖福寺にあった。 太宰府が学問、そして政治の中心地なら、博多は経済の中心地だ。この時代、全国一の国際貿易港であったのがこの博多である。 […]

  • 2020-09-21
  • 2021-05-17

第八話:安楽寺の梅

西国九州といえども、なお肌寒い冬・正月。 梅の花がほころぶにはまだだいぶ間があったが、主従は二人して安楽寺に詣で、有名な「飛梅」を見物した。 太宰府は古来、「悉 […]

  • 2020-09-21
  • 2021-05-17

第七話:少弐討伐

さて、山口を出た義興はまず、長門の赤間関に至った。付き従う軍勢は六万余騎。「六万」という数字は『肥陽軍記』という書物の記述である。研究者の先生方は、軍記物は誇張 […]

  • 2020-09-21
  • 2021-05-17

第六話:時いたりぬ

先の、大友政親の一件以来、義興は完全に意気消沈してしまっていた。政親が実子である親豊を手にかけたこと、命を奪われた親豊が義興の従兄であったこと、さらには、友好的 […]

  • 2020-09-21
  • 2021-05-17

第五話:九州の火種

九州の地で大内家の歴代当主たちを悩ませてきた少弐・大友・菊池。 九州の豊後・筑後・肥後をあわせて「後三国」、筑前・肥前を「前二国」と呼ぶ。この後三国のうち、豊後 […]

  • 2020-09-21
  • 2021-05-17

第四話:最強の主従

大友政親は自害し果てた。細川政元の後援を受けた大友家の野望は、当主・政親の「遭難」という不幸な事故により、一瞬にして潰えたのである。 大友家の家督は、政親の弟・ […]

  • 2020-09-21
  • 2021-05-17

第三話:遭難

九州での戦は予想していたよりずっと早くに始まってしまった。 火種を撒き散らしたのは、またしても、足利義材であった。明応五年四月、義材は、義興と豊後の大友親豊、そ […]

  • 2020-09-21
  • 2021-05-17

第二話:懐妊

義興の妻・篠は、謀反の疑いで先代・政弘に誅殺された内藤弘矩の娘。館の東側に住まいがあったことから、東向殿と呼ばれる。 父・弘矩を舅である政弘に殺され、また、弟の […]