「捏造大名家の野望」の記事一覧

高祖帯刀イメージ画像

第六十七話:奇妙な対抗心

 敷山詮胤父子が案じていたとおり、有川家が最初に目をつけたのは、久津尾崎城であった。城井谷から当主の昌興率いる五万、小倉から乃木直盛率いる五万、さらに中津から一条恒持率いる五万、計十五万の大軍がこちらに向かっていると聞き […]
木下綾香イメージ画像

第六十六話:『女社長とエンジニア』

 2×××年。 鷲塚昭彦は、北条綾香のための金策に走っていた。考古学研究室の学者連中も、今が稼ぎどきと必死だったから、それに便乗する形だ。なにせ、これまで、縄文土器など、全く振り向かれもしなかったのに、今は、どこが良いの […]
大内義隆イメージ画像

第六十五話:滅亡

 さて、同じ頃、筑前の大内家では……。 有川家が今にも攻め込んでくるとの噂を聞いて、やる気がない上に臆病な殿様は生きた心地もしなかった。「冷泉はおるか」「御前におりますが」 冷泉隆豊はもはや付き合いきれないと悟りつつも、 […]
千寿イメージ画像

第六十四話:造反フラグ復活

 周防国・山口城。 隆房と別れ、兄の昌興の元に戻った千寿は、文字通りの「軟禁」状態に置かれていた。部屋の外には常に見張りの兵士がおり、勝手に外へ出ることはできない。 目下、大内攻めの準備で忙しい昌興は、千寿の悪ふざけでま […]
木下綾香イメージ画像

第六十三話:偲び逢い

 2×××年、栃木県日光市、某所。  昼下がりのカフェテラスで、一人の美女が紅茶を飲んでいた。青いスーツが似合うキャリアウーマン風。彫りが深い西洋人のような顔立ちで、長い髪を項の後ろで束ねている。そう、あの日光小粋旅館の […]
陶隆房イメージ画像

第六十二話:ナルキッソスの苦悩

 隆房は迷っていた。敷山家からの話に乗るべきか。それとも、断るべきか。普通に考えれば、これは美味すぎる話である。有川家の大軍からは守ってもらえるし(期せずして、元主君・大内義隆と同じ事を考えていた……)、周防・長門の地は […]