摩利支天の太刀

戦線は完全に膠着していた。そんな中、宗全邸でちょっとした新年の集まりが。鶴も嫌々ながら、公家の稚児に変装して、政弘様のお...

『応仁記』に記されている、畠山政長の活躍談を組み込んでみました。どう見ても、取ってつけたようなこの記述。何やら意図的なも...

応仁の乱最大の戦闘と言われる相国寺の戦い。これ以上は後がない東軍の防戦は激しく、結局落とすことはできなかった。安富兄弟の...

岩倉山の戦いは、「山攻め」に慣れていない西軍の面々にとって意外にも難関となった。助かる余地は欠片もなかったはずの細川家臣...

政弘は船岡山に陣を移し、西軍は逆襲に出た。元より、畠山義就のような戦上手の多い西軍のほうが、どうみても有利である。しかし...

大内軍上洛前の京は敵方優先であった。ここを一気にひっくり返したい。頼もしい援軍の登場に、山名方の諸将は勢いづいた。狭い京...

海を覆いつくすほどの大内家の大船団。向かうところ敵なしで上洛を果たす。密航がバレた後も、まるで反省の色が見えない鶴。あま...

行方知れずとなって家族を心配させていた鶴は、なんと政弘の旗艦にこっそり乗り込んでいた。怪しげな子どもの出現に責任をなすり...

海路京へ向かう政弘の大軍。ともに出陣する弘房を見送る妻子の中に、なぜか鶴の姿はなかった。人込みに紛れて行方を見失ってしま...

京で戦が始まった。応仁の乱である。政弘様はお父上の仇・細川家に対抗するため、母方のお身内・山名様方につくらしい。戦で留守...