畠山政長イメージ画像
春もうららかなある日。徳山駅前にて
相良武任相良武任

えええ、そこのあなた!

畠山政長畠山政長

ん? 私のことか? (他には誰もおらぬようだ……)

相良武任相良武任

そうです、あなたですとも

畠山政長畠山政長

で、私に何か?

相良武任相良武任

いやぁ、あなたのような方を探しておりました。その憂いを含んだ微笑みといい、高貴な立ち姿といい、ここらでは見かけぬ逸材とお見受けしました

畠山政長畠山政長

ここら、というのはどこであろうな?

相良武任相良武任

は?

畠山政長畠山政長

いや、その……気が付いたら、見たこともない場所に立っておったのだ……

相良武任相良武任

(む、ま、まさか……れいによって、あの千寿めが、怪しげな妖術を使って呼び寄せた『仕官希望者』か? ま、まあいい。館には紹介せずにここで雇ってしまえばいいのだ)

畠山政長畠山政長

相良武任相良武任

実は、それがしはこういう者でして。名刺です

畠山政長畠山政長

……? 何なのだ、この『紹介所』というのは? それに、アイドル、とは? また、防長とあるが、ここが周防や長門だなどと冗談を申すのではなかろうな? この私をだれだと思っている?

相良武任相良武任

(むむ……見かけによらず傲慢な雰囲気……)ええと、その、どちらさまで?

畠山政長畠山政長

畏れ多くも公方様の傍近くお仕えしている

相良武任相良武任

(げ……そういうのは困るな。すでに将軍とそういうことになっているのであれば面倒である……)

畠山政長畠山政長

この地の責任者は誰だ? 管領・畠山政長が参ったと伝えよ

相良武任相良武任

は? え? か、かんれい、ですと?

畠山政長畠山政長

早くせぬか!! この私を待たせるのか

相良武任相良武任

(これは大いにマズいことに……いったいどうすれば……)

畠山政長畠山政長

早くしろ!!

相良武任相良武任

ええと、確か……畠山政長……(持っててよかった『歴史人物事典』)む? あなた様は、元『東軍』ですな。ううむ。これはますますマズい

畠山政長畠山政長

何をブツブツ申しておるのだ?

相良武任相良武任

その、現在、我らが主は、先々代の政弘様でして。あなた様を歓迎してくださるとはとうてい思えません。それどころか、ここにとどまっていると、命に関わりますぞ

畠山政長畠山政長

何だと?

相良武任相良武任

今すぐ、京にお戻りなされ。それがしもここで管領様をお見かけしたことは主には黙っておりますゆえ

畠山政長畠山政長

ううむ。しかし……先ほどとうぐんとか言っておったが、何なのだ? 確かに日頃、大内介と交わりはないものの、命にかかわるとはどういうことだ?

相良武任相良武任

あああ、なるほど。どうやら若すぎると思ったのですよ。また、時間軸がズレておりまするなぁ。アイドル紹介所に来るような年齢ではないはずですわな

畠山政長畠山政長

訳がわからん。とにかく、大内介に会わせろ。私を歓待するということは、将軍様の側近を歓待するということ。名誉なことではないか

相良武任相良武任

(見かけによらず、限りなく傲慢だ……なにゆえ、こうも第二第三の陶が出るのであるかの。ちっとばかり見てくれが良いとすぐこうなる。どうせそれがしはネズミのような顔じゃよ)

畠山政長畠山政長

ぐずぐずするな!!

相良武任相良武任

ままま。とりあえず、それがしの屋敷でおくつろぎください

畠山政長畠山政長

何? この私が陪臣の屋敷などに赴くとでも?

相良武任相良武任

いえいえ。分かっておりますとも。しかし……長旅でお疲れでしょうから……

暫し後。とある大邸宅前
畠山政長畠山政長

(ふん。あれこれ無駄口を叩きおって。結局大内介の館へ着いたではないか)

相良武任相良武任

狭苦しいことろですが、しばしお休みくださいませ。主に使いを出しますゆえ

畠山政長畠山政長

な、ここは本当に、そのほうの屋敷なのか?

相良武任相良武任

さようでございます

畠山政長畠山政長

(我が京屋敷より遥かに豪勢だ……一家臣の屋敷すらこれでは……大内介の邸宅はどれほどのものか……こやつら、国を挙げてため込んでおるのだな。将軍様にお知らせせねば)

畠山政長
室町幕府・管領
推定年齢:二十五歳※見た目は十代なので、無理すれば使える。
ただし、性格に難あり。
アイドル紹介所スカウト担当:相良武任