列伝大内庭園~月見の宴~列伝 目次 2020-11-23 2020-12-24 19秒 長い長い家系図の話2020.12.24大内家家系図の話。家系図ソフトマニア(?)の於児丸作成の系図を亀童丸が解説します。大まかな流れがわかるもの、分家ごとのもの、当主の誰かを中心としたもの、など用途に分けていくつも作成予定。出来上がったら列伝とリンクしていきます。長い企画なので、まだまだ続きます。...亀童丸&鶴寿丸 当主と重臣・名門跡継ぎの縁起が良い幼名2020.12.24大内家の嫡子に亀童丸と名付ける理由は、長寿で縁起がいいから。嫡男には元気で長生きし、幸せであってほしいという願いが込められている。親族にして重臣・陶一門の嫡男は鶴寿丸を名乗った。亀も鶴も、ともに縁起物で長寿の象徴。主従仲睦まじく、お家を支えて行って欲しいとの願いから。しかし皆、長寿を全うできなかった...ホンモノかニセモノか? 「始祖」琳聖太子2020.12.24大内家の始祖は百済の王子・琳聖太子とされている。ただし、これは後から治世者によってまとめられた「作られた系譜」だとする通説がある。ただし、国造り神話の類同様、浪漫の源泉とみるほうが世の中ずっと楽しく生きられる。彼の供養塔は、乗福寺にしっかりあるのわけだし。視覚的にも限りなく「ホンモノ度」が高い。...大内義興・史上最強、最大、最高の西国の覇者2020.12.24大内家の版図が最大となった時の当主。その強大な軍事力で、明応の政変で追放された「流れ公方」足利義材の復職を助けた。彼は最後まで将軍様の忠義の家臣であって、「自らの手で天下統一」なんて野心は欠片もなかった。戦国乱世を統一したのが、彼ではなく後から来た一回りも二回りも小さい連中だったこと、口惜しい限りで...亀童丸の母は京でも評判の美女・今小路2020.12.24亀童丸(義興)の生母。賀茂鳥大路氏の出身で、能登畠山家の養女として政弘に嫁いだ。政弘とは美男美女のカップル。恐らく応仁の乱で政弘の戦友であった畠山義就、義統らの仲立ちであろう。玉のような若子が生まれるのにこれほど相応しい取り合わせはいないという両親である。...大内義隆・同性愛の代名詞でも無能でもない雅な名君2020.12.24大内義隆は貴族趣味の雅な当主で平和主義者だった。それらの性格は、戦国の世には全く向いておらず、国の行く末を案じた家臣らの造反に遭って自害した。「大寧寺の変は痴情のもつれ」のような間違った思い込みと、事実無根の造られたイメージが横行している現実を正す必要がある。きちんとした研究者の論文その他には、その...大内義長・最後の当主2020.12.24大内家最後の当主。彼を、謀反人たちがたてた「傀儡」として数に入れなければ、大内義隆が最後の当主となる。大内というより、大友の血縁。元々この人は「大友晴英」である。ただし、心情的に「叛徒」たちが擁立した「お飾りの」当主を容認できなかったとしても、史実では彼こそが、幕府も認めたホンモノの最後の当主だ。...